風ふわり
八田藍京
風の出会い
真っ青な空にすじ雲がゆっくり流れている。
夏が終わった後の心地よさ。
田んぼ一面は黄金色。
秋風がそっと稲穂を揺らす。
同じ方向に傾いた稲穂の上を数匹の赤とんぼが飛ぶ。
揺れる稲穂に止まろうとタイミングを計る。
止まった赤とんぼは羽を下した。
風が吹くと稲穂が揺れる。
稲穂が揺れるととんぼの目が動いて見える。
まるで風に語りかけているようだ。
数十羽のすずめが稲穂を突く。
「どーん」
大きな音がすると一斉にすずめたちが飛び散る。
すずめにとって実はごちそうだが人にとっては厄介。
大きな音は人が仕掛けた拡声器からした。
もうすぐ稲穂を刈る時期。
それが終わると冬が近づく。
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