☆男女逆転パラレルワールド

みさお

第1話 あれ?男女の役割が逆転してる?

「きゃー」

ボクは、思わず悲鳴を上げた。

スカートをめくられたのだ。

「おっ、ピンク!可愛いね」

学ラン姿が、そういいながら、走っていく。

また、あいつだ。

ボクは通学路を追いかける。

ダメだ、追いつかない。

学校につくと、取りあえずトイレへ。

赤いスカートマークが男子トイレだが、このマークには今でも慣れない。

朝から男子トイレは混んでる。やっとボクの番、個室に入る。スカートを捲って、パンティーを降ろす。音消しボタンを押して、小さい用をする。


キーンコーンカーンコーン

ヤバい、予鈴だ。

教室に入ると、もう出欠を取っている。大丈夫、まだ女子の番だ。うちの学校は、今時、混合式名簿ではなく、女男別名簿だから、女子全員の後、男子の番となる。

こっそり席に着き、出席の返事。こういうとき、男子って得だね。


この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、ボクは男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。


1時限目は、朝から体育だ。

教室では、女子が早くも、着替え始めている。

ボクたち男子は、更衣室へ急ぐ。

「女子はグランド10週!男子は5週!」

体育教師の声が響く。

こういうとき、男子って得だね。

走り終わって、柔軟体操していると、あいつがやってきて、耳元で囁く。

「お前、ハミパンしてるぞ」

ボクは慌ててブルマに小指をいれてハミパンを直す。

あいつ結構いいとこあるじゃん。

昼休み、ボクたち男子は机をつけて、お弁当タイム。

あいつったら、また菓子パンなんか食べてる。

そうだ、さっきのお礼に、自慢のタマゴ焼をあげよう。

「タマタマ焼、旨かったぜ!」

ボクは、思わず赤くなる。

何だよタマタマ焼って?


放課後は部活へ。

ボクはテニス部だ。

ミニスカにアンスコをはく。

今風のスパッツやハーフパンツじゃなくて、古臭いけどこれはこれで可愛いくて、気に入っている。

コートの金網には、スマホやカメラを持った女子が張り付いている。あっ!あいつも。

残念でした。パンチラしても、パンティーじゃないよ、アンスコだもん。

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