悪魔になってイイノ? 1話 帰還

帰還


「ど、どうなっているのこれ……」

私たちは変身して町に戻ってきた。しかし、町は誰もいなかった。どこを見渡しても人がいない。大型スーパーの近くの港に降り立ったが、人一人いない。時間も丁度お昼時、だれか歩いていてもおかしくはない時間なのに……。

「と、とりあえず探し回ってみよう!」

そういうと皐文ちゃんはスーパーの壁を上り、私もそれに続くように飛ぶ。そしてそこから見た光景は、

「何……これ、誰もいない!」

と私が驚いている。誰もいない。車も動いてない、人一人っこ歩いてない、空には何やら巨大な黒い火の塊があった。私が茫然としていると、皐文ちゃんが、

「いやいるよ。この周り、気配を感じる。車の裏とか、看板の裏にいるね、けどこの感じ多分悪魔に憑りつかれているね」

そんな話をしていると、黒い火球が、こちらに向かって火の塊を飛ばしてきた。

「どうしよう、皐文ちゃん。周りは敵、上からは火の塊が飛んできてるよ!」

「珠樹! 逃げよう! とりあえず飛び降りるよ」

「う、うん!」

私たちは飛び降りた。その瞬間、屋上は破壊され、炎上した。皐文ちゃんは落下傘で、私は浮遊魔法でゆっくりと降りようとしたが、瓦礫が降ってきたため、土サモンエッグと金のサモンエッグを上に投げた。そして、風のサモンエッグを投げ、風鳥を召喚。それらがサモンエッグを上に飛ばし、ぶつかった瓦礫を使い召喚。それから召喚された黄金虫やミミズが空に飛んで行って、悪魔憑きにぶつかった。それをちらっと見た後着地。皆のいたほうに向かって二人で走り出した。

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