倒してイイノ?9話 船内戦

船内戦


「こんなのさばけないよー!」

壁にぶつかった時に、斬りつける作戦は上手くいっていたが、途中からスピードを出さないで追ってくる黒い魚も現れて、斬りつけることができず、数を減らせないでいた。

「サモンエッグさえあればこんな雑魚に負けないのに!」

叫びながら逃げる。そして、いつの間にか、甲板に戻ってきていて、艦首周辺まで追い詰められた。こちらに向かて凄い勢いで迫ってくる。もうだめだと思った瞬間、目の前に雷が大量に落ち、魚たちは感電死し、その後に、

「ふう、何とかなってよかったよ。大丈夫かい? 珠樹」

空から皐文ちゃんが落ちてきた。

「た、助かったー。ありがとう! 皐文ちゃん」

思わず、ペタリと尻もちをついてしまった。すると、皐文ちゃんが、

「大丈夫かい?」

と手を伸ばしてくれ、私も手を伸ばす。すると、その手を引いてくれた。

「ありがとう。皐文ちゃん」

「気にしないでいいよ。それよりまださっきの魚出てきてるよ」

そういいながら、周りを見渡す皐文ちゃん、確かに敵がワラワラと湧いて出てきている。けど、

「皐文ちゃんと一緒なら何とかなるよ!」

「珠樹だけじゃ心配だけど、二人なら!」

今度湧いて出たのは、クラゲのような、タコのような形の敵だった。

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