飴玉

甘い雨が空から降るよ

トタンの屋根に瓦に当たって砕けて

雨粒が弾けるよ

足元に小さな小川を作って船渡し

きっと何かが渡っている

湿った土が匂いを放つ

絡みつく、それは雨の匂い

雨傘に当たる飴玉は溶けて

地面に落ちる前に玉になって弾け飛ぶ

強く激しく柔く優しく

雨は気分屋、今日は何屋だろう

私は天気屋、ちょっと怠い

人は自由にならないし

ちょっとだけ空が憎い

雨はもっと憎いけど

許してしまう、それが幾創生のお付き合い

さて明日は何味の雨だろう

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