目が覚めた瞬間に感じた気持ち

螺旋階段の眠りから目覚めたみたいなの

空洞に響く靴音が早くなって

小さな光を取り込む窓は祝福の光に変わって

私は走るわ

上に? 下に?

そんなのどっちでもいい

とにかく走るわ、この目が覚めた瞬間に感じた気持ちを抱きしめて


迷宮から逃げ出したみたいなの

床を踏みしめる足音が早くなって

囲まれていた壁は出口への案内板に変わって

私は走るわ

右に? 左に?

そんなのどっちでもいい

やれというなら前にでも後ろにでも進むわ

とにかく走るわ、この目が覚めた瞬間に感じた気持ちを抱きしめて


深い水底から浮かび上がる

あの感覚が身体を包む

何かが生まれる瞬間、目の前にある真実、見えない現実、

際立つ運命、青き春の到来


まだ走れるわ

だって

目が覚めた瞬間に感じた気持ちをそのままにしたくない

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