超短編まとめ
こぜん
世界
幼いころ、この世界の始まりについて考えたことがある。大人たちは宇宙はビッグバンによってできたと言うが、その前に何があったのかは教えてくれない。その不明確さが恐ろしくて泣いた。
最近思うようになったのは、この世界は人間の上位存在によってプログラムされたものだと考えれば少しは救いがあるのではないかということ。絶対的な力を持った神が作ったと考えるにはこの世界は欠陥が多すぎる。だから、この地球の人間がゲームを作るように、人間より高次のなにかが作った世界で、蔓延る不幸はバグであり、生物の進化はそれを補完するための自浄作用であると考えれば、無意味に見える”子孫を残し繫栄する”という生物唯一絶対の指針にも意味があると思える。
それでも結局は、この世界で生きる我々にとってどのような意味があろうと、もしくはなかろうと関係はなく、不完全な世界で不完全に生きていくしかない。意味を求める哲学もどきは生きにくさをもたらすだけだろう、などと独り言つ。
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