第2話

部活が終わり、外は雨。憧れの先輩が駅まで一緒にと傘を差しかけてくれた。雨が激しくなり、ふたりでひとつの傘が心もとなくて、少しだけ体を内側に寄せると肩が傘を持つ肘に触れた。体中が熱くなる。この想いを伝えるか否か、気持ちは揺れる。猶予はあとわずか。駅が近いことを呪った。

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