想い出
すでに、今年の春に卒業した思い出は霞み始めています。
お世話になった先輩の顔や名前が思い出せなくなって、これは重症だなと自嘲的に鼻で笑う毎日です。
昔、世話した後輩のことも。昔、自分が何をしたのかも思い出せなくなっていました。
けれども、なぜだか悔し涙を流したことだけは妙に覚えているんです。
なぜだか、ものすごく嬉しかったことだけは覚えているんです。
仙台のコンサート前日に、顧問と一緒に行った寿司屋で他愛もない話をしたことだけを妙に覚えているんです。
あの時の赤貝、ごちそうさまでした。
思い出作りが、好きというわけではありません。
でも、嫌いというわけでもありません。
どうか、これから先。色褪せないくらいの濃い出会いと感動あれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます