397日目 暴走スノーマン狩り
ジュノに対して魔王は色々と他にも言いたいことがあったがこれからどうすればいいのかと少しは理解しできる限りどうにかするとだけ答え身を引くとハルトは椅子に座ることなく立ち去ろうとすると。
やはりジュノは最後にハルトを占いたいと言い出し・・・魔王たちはハルトにどうするかと聞くとハルトはパスと言って依頼の貼りだしてある掲示板の方へと移動し緊急依頼が来ていないかと品定めとなった。
「ハルトハルト!!!この暴走スノーマン討伐依頼とかどうだ??
悪魔が作ったブラックスノーマンが現れればそれも倒せば何かといいと書かれているぞ!!」
「いえいえ、ここは冬の洞窟に生える毒草を採取する依頼がベストかと。」
「私は付き添いだから何でもいいけどハルトはどっちがいい??」
「何でこの二つしか依頼がないんだ??おかしいだろ??
フツーはもう少しましな依頼があったりすると思うんだわ。
雪かきとかそう言ったチープな依頼でいいんだよ??何でいつもいつもこういう時に限ってヤバそうな二つしかねぇんだよ・・・・それにこの二つの中から選ぶとかもうスノーマンしかやりがいのあるものないわけじゃん??
毒草なんてキルりん一人のお使いみたいなものだしさ??」
ハルトが簡単にまとめて説明するとキルりんは1人で行ったとして魔獣や害獣が出たらどうするのかと素の表情で問いだし。
ハルトはただ単純に逃げたら?と答えると・・・キルりんはため息を吐いてこれだからハルトはダメだと何か酷い悪口を言われたかのように吐き出され。
キルりんは依頼の紙を掲示板に戻し魔王の持っていた暴走スノーマンの討伐を受けるに賛成し・・・ハルトは何だかよくわからない気持ちになりつつも依頼の場所である雪山へと足を運んだ。
「うはぁ~~やっぱ雪山は寒いな・・・・んで、ここに暴走したスノーマンがいるんだろ??
ってかスノーマンって暴走すんのか??壊れるという箇所が想像できないんだが・・・・」
「そうですね・・・暴走スノーマンは基本的に邪な心でスノーマンを作るとできるそうなので。
きっと何か悪だくみをしながらスノーマンを作った輩がいたのでしょう。
それにそのスノーマンはきっとアレじゃないですか??」
「・・・・・・・・・・アレは・・・メス型のスノーマンか??
胸のような大きなものが二つも付いているのだからメスだろ??」
「う、うん・・・多分そうだと思う。
それに邪な心ってこれだけハッキリしてるとなんだか次に何をしでかすのか容易にわかるというか・・・色々とこの国の人たちって大丈夫なのかな?って時々思ってしまう。」
目の前で木や岩に体を打ち付けて暴れているスノーマンを見つけたが、胸の部分のふくらみに口には赤い紅が塗ってあるところからメスのスノーマンと命名され。
そのスノーマンはハルトたちに気が付くと体中からつららのようなモノを生成し攻撃を仕掛けて来ていた。
「うわぁぁぁ!?なんじゃこりゃ!?こんな攻撃するスノーマンがいんのか!?
俺の知ってるスノーマンはもっとフレンドリーなんだがな!?」
「何を生温かな事を言っているのですか!暴走スノーマンはふらりと現れた孤独な暗殺者のようにクールでヤバイんですよ!!
それにこうやって自然にある魔力で動いていますから天然の氷魔法で攻撃してくるのです。
ですがこれだけの魔法を使えるとなるとスノーマンを超えてアイスマンになるかもしれないですのでさっさと倒してしまう事に越したことはありません。
ですからせっちゃんと魔王はガンガンあのスノーマンに攻撃を叩き込んじゃってください!!!」
「何だか心苦しいが・・・悪く思うでないぞ??」
「魔王さんの攻撃でバララバになったけど・・・なんだか辺りから他のスノーマンの気配がするような・・・・」
せっちゃんの言葉にハルトたちはごくりと唾を飲み込み耳を澄ませると先ほどまで聞こえていたスノーマンが体を滑らせるような音がこちらに向かって来ており。
その音は次第に強く大きくなるとキルりんの背後にスノーマンが現れていた。
「おんぎゃば!?お、驚かさないで下さいよ!!!
あと少しでナイフを叩き付けるところでしたよ??
で、君たちはどうして集まってきたのですか??
ん?このスノーマンに呼ばれたのでしょうか・・・かなりの数のスノーマンが集まって・・・って、集まりすぎですよコレ!!!」
「おいおいおいおい、この数はシャレになんねぇだろ・・・・大丈夫か??
この国の連中は暇だからってこんなにスノーマン作んなよな・・・・はた迷惑にも程があるだろ。」
「だがこの数がいるにしてもどうしてピクリとも動かないのだろうか。
私が倒して暴走スノーマンの仲間??だったりするのか??」
「もしかして・・・勘だけどこの暴走スノーマンの子供たちとかかな??」
せっちゃんの言葉にスノーマンがざわざわと動き出し・・・どうやらせっちゃんの言葉通り先ほど倒してしまった暴走スノーマンはこの数の子供を雪で作ったらしく散ったことでその最後を見に集まったところだと読みはしていたのだが。
そのうちの数体に異変が起こり・・・スノーマンの表情が急に怖い顔つきになり魔王に対して怒りのこもった攻撃を仕掛けて来ていた。
「どうやらこのスノーマンたちは自分の母を倒した恨みを私にぶつけようとしているらしい。
だが・・・そうだな、お前たちの母親だとは知らずにやってしまったのは私の責任だ。
だからその無念も全て私が受け止めその謝った力が他へと向かないよう私が全て消そう。
虚しい感情を永遠と持ち続けてさまよう事もないのだからな・・・・
さぁ、そこにいるである母と同じ状態になりたいモノは1体ずつ私の前へと並ぶがいい!!!」
「ここは魔王に任せて俺たちは気に隠れて待ってようぜ。
これだけの数を相手にして喜ぶのは魔王だけだしさ・・・手を出したのも魔王だ。
だから俺は魔王のやりたいようにさせておくのがベストだと思うわけだがどう思う??」
「ハルトに異議なしです。
これだけの数を連続で相手できるのは魔王くらいですし・・・はい。」
せっちゃんたちはハルトと共に木に隠れて魔王がスノーマンを倒し尽くすまでの間を待つことにし・・・その間も魔王は向かってくるスノーマンをザクザクと斬り裂きスノーマンの持つ無念さと言った感情も同時に切り捨てていた。
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