257日目 ハルトのマジギレ


 ギルドで涙ながらにハルトは真実を隠すと・・・これ以上ギルドで自分の妙な姿を見せる訳にはいかないと依頼を受けて魔王たちを無理矢理依頼に連行し。

向かった先はヌメっとした湿地帯で、秋のこの時期では死んだ獣の死骸が毒の沼を作るとして危険視されており。

ハルトたちはその獣の死骸を片付けるという依頼を受けてきており。

この依頼を受けたのには理由があって・・・このメンバーだとこう言ったの依頼が凄まじくいい仕事をするからであった。



「ほらハルト!!!そこから毒の液体が漏れ出してるわよ!!!

ったく、しょうがないわね!!!

――――――――――ブリザード!!!」

「仕方ないだろ!!この湿地帯は足が取られて全然動けねぇし・・・メルトみたいにバンバン魔法が使える訳じゃないからなこっちは!!!

で、魔王たちの方はどうだ??うまくやれてるか??」

「あぁバッチリだと言いたいが・・・・キルりんがキノコの採取に出かけたきり戻って来ていない。

だが安心してくれ・・・こういう死骸を消し去る方法は熟知している。

大体は灼熱で焼き払うか水で洗い流すか爆発系で粉々に消し飛ばすかだからな。」

サラっと物騒なことを言いながら魔王は平然と害獣の死骸を次々と灼熱の海へと葬って行き・・・・毒の沼も同時に焼き焦げて異様なにおいが立ち込めていたが特に問題もなく作業を進めていると―――――――



「ただいまキルりん戻りました!!!

いやぁ~さすが湿地帯ですね・・・ほら見てくださいよ!!!

このの山!!!今回の実りの秋は最高ですよ!!!

あ!?何をするんですか!?せっかく集めてきたキノコを!!!」

「そんな事よりもまずは依頼を手伝いやがれ!!!

お前も俺たちの仲間の一員なら協力して害獣の死骸を片付けろよな!!!」

「そうだぞキルりん・・・・ここまで私が殆ど焼き払うというをしているのだ。

環境にも大きくよろしくない方法だからあまりしたくはないのだが・・・・

やはり地道にハルトのように取り除くのがいいのかもしれない。」

「それを辺り一面火の海に変えてから言うのは遅くないかしらね!?

もう!!面倒事ばかり増やしてくれちゃって・・・・本当にアンタたち頭を使って考えて行動しなさいよね!!!」

その言葉だけはメルトに言われたくないと心の声が口に溢れ出した3人は大声でメルトにぶちまけると。

メルトはメルトでムカッとしたのか大量の水を3人にぶっかけると・・・第一回湿地帯のちいさな大戦争が始まりを告げた。



「いい度胸じゃないの!!!3人まとめてかかってこいやぁぁぁい!!!」

「コイツ・・・今回はマジで泣かす!!!」

「おいハルト!!!不用意に突撃しては駄目だ!!!

ヤツはトードマスターのメルトだぞ!!!何を仕掛けているのかわかったモノではないぞ!!!」

「キノコの恨みは怖いですよ!!!

さぁハルト!!!私のナイフのさびさびにしてくれてやりますよ!!!」

ハルトがメルトを追いかける中、キルりんはそのハルトを追いかけ始め。

魔王は濡れた体を魔法で乾かしているとハルトがメルトの魔法にかかる前にキルりんとの小競り合いが始まった。



「こんのぉぉおぉ!!!まな板以外にとりえのないお前に興味はないんだよ!!!

俺の狙いはあのバカメルトなんだ!!!

キノコなんかいつでも取れるだろうに俺に手を貸せ!!!」

「嫌です!!ハルトはそう言っていつも約束を破る悪い癖があるのは知っています!!!

それに私の胸を侮辱しましたね!!!今すぐにハルトを・・・いえ、ハルトのアレを輪切りにして差し上げましょう!!!!」

「何だか穏やかじゃないわね・・・・特にキルりんは物騒ね。

念のために罠でも仕掛けておこうかしらね。」

「いや、その心配はない・・・・

私がメルトを縛り上げるのだからな!!!

――――――――プラントハング!!!」

魔王の魔法によってメルトはツタで宙吊りに状態になって必死にパンツが見えないように隠していたが。

その態勢では魔法を放つことができず魔王にしてやられたと悔いていると。

次に魔王はハルトとキルりんに風の魔法で陸地へ飛ばした。



「いたたたた・・・・魔王の奴め・・・アイツは何がしたいんだ??」

「フッフッフ・・・魔王はすでに私の策にハマっているのですよ・・・・

この写真をチラつかせれば魔王なんて簡単に私の思い通りに動く人形なんですよ??

さぁハルト・・・・覚悟して・・・ください!!!!」

「ハルトのが輪切りなっちゃう!!!」

「アレとは一体何なのだ??

本当にアレソレコレと何を刺しているのかわからないワードは止めて欲しいものだ。

それとキルりん・・・・それはいつもらえるのだろうか!?」

魔王は手をワキワキさせて欲しそうにしていると。

ハルトはキルりんが目を逸らしているスキを突いて写真を奪い・・・魔王に命令を入れる前に写真の内容を確認すると―――――――



「お前・・・コレは他に持っていないだろうな??

少し・・・俺もガチで行くぞ??今回はヨォ・・・・人のトイレ中の写真まで盗撮するお前は絶対に泣かす!!!」

「グッ・・・バレてしまってはしょうがないですが・・・・私だって撮りたくて撮ったわけではないのですよ?

たまたま試作段階の試運転中にハルトがたまたまやって来て・・・・それを題材に写真をパシャリと撮影しただけですから。」

「わ、私はキルりんに無理矢理その写真を渡されそうになっただけだかりゃ!!!

断じてハルトの半裸を胸の中に収めたいとは思っていないのだからな!!!」

「ウソくさ~~~魔王ってば欲しい物ならどんな手段を使ってでも入手しようとするから今回はマジな案件ね。」

宙吊りになっているメルトの解説に魔王は違うと大きな声で否定するが、その拒否の仕方がむしろ肯定しているようにしか思えず。

ハルトは目の前にいるキルりんが全ての元凶だと腕や首をゴキバキと鳴らしてナイフを持つキルりんに向かって行っていた――――――――――

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