194日目 キルりんの秘密ファイル


 ハルトはせっちゃんのテーブルで食事をしながら3人の様子を見ていると。

キルりんはそう言うことを言うのならと・・・何やら不思議なノートを取り出してページをペラペラとめくり。

その書かれた内容に目を通しながら語り始めた。


「2人がその気なのであれば私も手を緩めずにマジでやらせていただきます。

私の通っていたアサシンスクールでの力をお見せしましょう!!!

まずは魔王から調理して差し上げましょう!!」

「フフフフ・・・そのノート1つで私を調理できるものか!!!

私はこれでも魔王!!ここら辺にいるハンターたち風情が全員相手をしようとも負けはしない最強の存在にキルりんのようなに負けるはずがない!!!」

「うっわ~今日の魔王は完全にノリノリじゃない・・・・私は酒の勢いで言ってるけど・・・状況が悪くなったら願えるのも考えておかないと・・・・」

「アイツ・・・今、とんでもないことを考えたような・・・・・

いや、あいつらの事はできるだけ気にせずにスルーしよう・・・・

危ないことをし始めた時だけ止めよう・・・」

ハルトは変な目で3人を見ながら食事を再開すると。

キルりんは魔王の暴言と挑発からノートに記されてあった内容を解き放った。


「○月×日・・・・魔王はある日1人で留守番をしていた時・・・誰かさんの何かをス~ハ~していませんでしたか?」

「ぎゃッ!?な、ななななな・・・・・なぜキルりんはそのことを知って!?

あ・・・・コホン・・・いや、私はそんなストーカーのようなゲスい行為を生まれてから一度もやったことがない。」

「・・・・・・・・え?これってマジもんなヤツじゃないのかしら?

って、コトはあのノートって・・・私たちの秘密が隠された・・・

――――――――――シークレットファ~イルゥ!?

まじぃわよ!?魔王!!!アレは私たちを社会的かつ精神的に殺しかねない内容の書かれたよ!?聞いてるの魔王!!」

「オイオイオイオイ・・・さっきキルりんが言った内容の真意はともあれ・・・魔王の目つきがガチになってんぞ!?

マジで大剣とか取り出してぶった切ったりしないだろうな・・・・・」

ハルトは食べるのを止めて飲み物を呑むふりをして聞き耳を立てると。

キルりんはそのまま連続攻撃とメルトの事について話し始めた。


「続いて・・・△月×日・・・メルトは最近・・・ハルトに効く魔法薬の実験を

何も言わずにシュゴビーに混ぜて出してましたよね?」

「ぶふぁッ!?ど、どうしてキルりんは私の秘密計画をしッてるの!?

ぎゃ!!!こ・・・コレは違うのよ!!!

別に毎回毎回生意気を言うハルトを服従させる魔法薬の開発とか殺処分できないかとかなんて全然微塵も考えてなんかないからッ!!!本当よ!!マジマジ!!!

だからそんな怖い目でそんな所から睨みつけないでぇぇぇぇ!!!!」

「どうやらこのファイルはどうにかして処分しなければならないようだ・・・・

そうでもしなければ他にどんなことが露見するかわかったモノじゃないぞ?

どうするメルト・・・・私と手を組むかそれとも自分でただ終焉を待つか・・・好きな方を選ぶがいい。

「なんだ?急に魔王が魔王らしい雰囲気を出しつつメルトに提案しているが・・・・アイツ・・・俺に気前よくシュゴビーを出してたのはそう言う理由だったのか・・・・俺を何だと思ってやがるんだ・・・・」

魔王の問いにメルトは状況的に1人になることは避けたいと言って魔王の悪の手を掴むと。

負けじと2人はキルりんにそのファイルには他にどんなことが書かれているのか問うと。

キルりんは再びページをペラペラとめくるさいに魔王とメルトがキルりんに飛びついて取り押さえた。


「魔王はそのままキルりんを押さえつけてて!!!

いまこのファイルが本物かどうか中を見て確認してあげるから!!!」

「あぁ・・・できれば早くしてくれ。

今にもキルりんは胸がない分早く抜け出してしまいそうだ!!

あぁ・・・掴む部分が無いのは大変だ・・・・」

「魔王は私の体のどの部分が掴めないとか言いませんでしたか!!!

もう本当に2人は最後には力づくで強制的にファイルの処分ですか・・・そうですか!!!だったら私も心強いスケットを連れてきますからね!!!」

「ん?誰を呼ぶつもりだ?ジャージーか?せっちゃんか?それとも他に誰がこの場にやって来るって言うんだ?」

ハルトは食事を終え・・・最後に水で流し込んでいると。

キルりんは大きな声で何かを話し始めた。


「それでは呼びますよ!!!

昨日・・・この街の裏路地にある秘密のお店で何かを買った人・・・私の援護そしてくれれば秘密は永遠に闇の中に消えますが・・・・

どうでしょうかッ!!!!」

「あひゃひゃひゃひゃ!!!何よソレぇ~~そんな事で誰を呼ぼうっての!

キルりんは本当に・・・・ん?ハルト?どうしたのよ?さっきの事なら後で謝るから今は待って・・・・・」

「おいメルト!!!そのハルトは普通のハルトじゃない!!!

―――――――――だ!!!

あぁ・・・ぬかった・・・・まさかキルりんがも握っていたとは・・・・」

ハルトは力づくでメルトからファイルを受け取ると。

魔王のホールドから抜け出したキルりんにハルトはファイルを返し・・・・

他に用件はないかとハルトは目をキラキラと輝かせながらキルりんに問うていた。


「な、何よアレ!!!私にもしたことないくらいの従順っぷりじゃないの!!!

何で私にはできなくてキルりんにはできるのよ!!!本当にハラタツ!!!!」

「いや、だからハルトの弱みをキルりんが握っているからこそできていることでだな・・・・まぁいいか。

そんな事よりもハルトを仲間にするとは考えたなキルりん!!!

だが、コレで私たちが手を緩めると思ったら大間違いだ!!!」

「そうですか?だったら私もさらに奥の手である更なるページに踏み入れましょうかね。

それではハルト・・・盾役を任せてもいいですか?」

「仰せのままに・・・・アサシンマスターキルりん。」

完全にハルトはキルりんの操り人形と化しており。

魔王たちの間にハルトが現れると、キルりんはページをペラペラとめくって新たなページの部分を読み始めた。


「そうですね・・・コレでトドメと行きましょう!!!

バラされたくなければしっかりと私に謝る事ですよ!!!

○月×日・・・・とある場所にて誰かが誰かの部屋で何かを何かして何かをし始め・・・・」

「私が悪かった・・・・この通りだ。」

「ま、魔王!?クッ・・・・魔王に有無を言わさずに屈服させるとか一体どんな情報を持ってんのよ!?

って言うか・・・キルりんはどこでそんな情報を集めてるわけ!?」

「それは俺も気になるところだな。

完全に誰にもバレてないテイで行動していた俺たちの裏をかく行動はアサシンと言えるが・・・どうやってるんだ?」

魔王は恥ずかしさの余り顔を上げれずに土下座の態勢で固まっており。

キルりんは気分がよくなったのか椅子に深く腰を掛けながら自慢げに話た。


「そうです・・・私はアサシンのエリートなのです!!!

つまり・・・私は全員の監視をするために分身スキルを使ってハルトたちの尾行を行っていたのです!!!」

「何イ!?分身だと!?お前そんな便利な力があるのに一度も俺たちの前じゃ使った事なんてなかったじゃねぇか!!!

それはマジでデマだろ!!」

ハルトが大きな声でキルりんに問うと。

キルりんはならばお見せしようと言って手を構え・・・ニンニンというフレーズと共に煙が巻き起こっていた――――――――

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