141日目 雪かきイベントの終わりと宴会?

結果発表の時間となり、主催者が現れ・・・まずは参加した者たちに挨拶と感謝をすると。

今回の目玉である雪かきイベントの順位発表が始まった。


「今回の雪かきイベントは冒険者とハンターチームがまさかの屋根をぶち破る結果に終わったのだが。

以前はは参加していなかった教会チーム並びにハルトチームがとんでもない数値を叩きだしてくれた。

まずは・・・順位を前に獲得数の発表だ。

下から、35・・・・そして上は38だ。

そして今回の優勝は・・・総数38個のハルトチームだ。

本当に見事な雪かきであった。

さぁ、教会チームの代表も共に壇上へ。」

そうして・・・ハルトたちは雪かき名人の称号と金100万ゴールドを手にし。

ジャージーたちは雪かき初段の称号と金50万ゴールド+高級シュゴビー1年分が贈られていた。


「まさかハルトさんのチームに雪かきで負けるとは・・・私たちもまだまだ頑張らないと駄目ですね。

本当に優勝おめでとう。」

「え?頑張るってプリーストたちは一体どこを目指して頑張るんだ??

でも、まぁ・・・また機会があればまたよろしく頼むぜ。」

「いいなぁ~~高級シュゴビー1年分・・・私アレがいい~~」

「メルト・・・子供のように指さして欲しがるんじゃない。

リザさんが何だか悲し気に見てきているではないか。」

「ですが本当に私にもゴールドを山分けしてもらっていいんでしょうか??

私は仲間に入れてもらえただけでよかったのだけど。」

「ですが、せっちゃんがいなければ私たちは負けていましたし。

コレは当然の報酬だと思いますよ?

だから受け取っておいてください。」

こうしてハルトたちの雪かきイベントは終了すると。

メルトはやはり我慢できずジャージーと交渉し・・・教会に数日間アルバイトに出るかわりに高級シュゴビーを数本もらうと。

家で祝杯を挙げる事となった。


「それじゃ、カンパーイ!!!」

「んくんくんくんく・・・・ぶひゃぁぁくぅぅぅ~~~ウマイッ!!!

やっぱり高級シュゴビーは味ものど越しも全然違うわね!!!」

「そうなんですか~へぇ~よかったですねぇ~~私は今日も木の実ジュースです。

それはそうとせっちゃんが顔を赤くしていますが大丈夫なのでしょうか??」

「ぬへへぇ~~らいじょうぶよ~~~このくらいへっちゃらよ。」

「それにしてもハルトは本当にジャージーから聞いただけで色々と料理ができるようになって羨ましいな。

この若鳥のから揚げも本当に美味しい。」

魔王たちの料理のレベルの低さにハルトは他の仕事をメルトたちがする代わりに冬場の調理はハルトがすることとなり。

酒場が開くまでの間はハルトが皆の生命線になる予定で。

その料理のレシピの数々はジャージーや街のおばさま方から色々と作り方をメモし。

自分なりにアレンジしてみたモノが魔王たちの前に並べられてあるもので。

それこそ凝ったものは作れないが、から揚げや軽く作れるものならハルトはサクサクとレシピをマスターし。

メルトや魔王たちの舌を簡単に喜ばせる程であった。


「そうかい、魔王たちの舌にあってよかったよ。

そんじゃ俺も食べるとしするかな。

おい、メルト・・・その高級シュゴビーを1杯だけくれないか??」

「しょうがないわねぇ~~ホラ、コップを出しなさいよ~~~

酒好きに悪い奴はいない!!それが例え魔王やせっちゃんのボインを時々凝視する変態なハルトさんでもよ。

はいっと!!!さぁ呑みなさい!!!アイタッ!?」

「メルトもメルトですよね・・・・言わなくていい事を言うからそんな目にあうのですよ。

ハァ・・・今回も私は酔った人の介抱役ですかね。

これじゃ酔い止めの薬が間に合うかどうかも甚だ疑問です。」

「まぁメルトたちの相手は面倒だろうがそう邪険にすることもないだろう。

私も今回は協力するから安心していい。」

「うへへ~~魔王もほらたっぷり飲もうよ~~~このから揚げおいひ。」

それからせっちゃんたちと飲んで食ってとしているうちに時間は過ぎ。

外は雪がちらついていることもあり、せっちゃんをキルりんたちに任せ。

宴会は終了し床に就くのであった。


そして次の日・・・・メルトはジャージーの返済をするために教会のアルバイトに向かい。

キルりんはふら付くせっちゃんに不安が湧くと、1人で返せないとついて出て行き。

魔王と2人だけの空間になっていた。


「なぁ、魔王は今日何をするんだ??昼寝か??」

「私をどこのメルトと同じように見ているのだ??

これでも魔王だぞ??私は予定がなくとも寝て過ごすような事はしない。

そうだな、ハルトがどうしても私と寝たいって言うのであれば・・・その・・・別だぞ?」

と、魔王は恥ずかしそうにしながらハルトに向かって言うが。

ハルトは魔王の言葉をあまり聞いておらず、適当に流していると魔王はいい機会だとハルトを外に引きずり出し。

剣の稽古が強制的に始まった。


「そう、その調子だ・・・そのまま素振りを100回だ。」

「どうして俺はこんなことに・・・・一体俺が何をしたって言うんだ・・・」

「アレ?ハルトに魔王・・・・こんなクソ寒い中何してんのよ??バカなの??」

バイトが早く終わったのかメルトが家に戻って来ると。

ハルトを見ながら何をしているのかと尋ねると。

魔王は剣の稽古と堂々と言うが、時期的にどうなのかとメルトのツッコミを受けると。

魔王は少し考え・・・ハルトに素振りを止めさせて山に連れ出した。


「うぅぅぅ・・・さみぃ・・・魔王は一体俺に何をさせるつもりなんだ??

こんなクソ寒い山でよぉ・・・・あばばば――――――――」

「そうよ!!!それにどうして私も一緒に行かないと駄目なのよ!!

二人で一緒に行けばいいでしょ!!!」

「そ、それはそうなのだが・・・私とハルトが2人っきりで山から戻って来た際に変な噂を広められては私もハルトも恥ずかしくて表を出歩けなくなるからな。

だからメルトには証言してもらうために来てもらっているんだ。

よし、さぁ・・・・着いたぞ!!!冬場の修行と言えば精神の修行。

つまり・・・・冷たい滝に打たれて身と精神を鍛えるんだ!!」

魔王の修行内容を聞いた2人はくるりと家の方に向かって聞かなかったと言いながら帰ろうとすると。

魔王はハルトたちの前に立って道を塞いだ。


「す、少しだけでいいから試してみないか??

その・・・5秒だけでもいいから。」

「いや、こんなクソ寒い中・・・滝になんぞ当たったら心臓マヒで死ぬわ!!!

メルトもなんか言ってやれ!!」

「魔王・・・アンタは少しはまともかと思ったけど。

たまに度が過ぎる時ってこれだと思うわよ???

少し今の状況を冷静に考えてみたらどうなのよ??」

普段メルトに言う側の魔王はメルトの言葉を聞きハルトと滝を見てから滝だけに水に流して欲しいと魔王が言うと。

ハルトは中止した魔王に文句も何も言わずに3人で山を下山して家に戻ると。

キルりんが暖炉の前でお茶を飲んで待っていた。


「おや、3人とも外に出かけていたのですか??

こんなに寒いのに元気な三人ですねぇ・・・・」

「どちらかって言うと魔王にあと少しで凍死させられそうになったんだがな。

今回はメルトのおかげで命拾いしたぜ。」

「ほんとよ!!だからハルトはもっとも~っと私を主として称えて尽くしなさいよ!!ねぇちょっと聞いてる!?シュゴビーを買いに行くくらいでもいいのよ??」

ハルトと魔王はメルトの言葉をスルーしながら暖炉の前に座り。

キルりんと共にくっ付いて暖を取ると、メルトも寂しかったのかハルトと魔王の間に入り暖を取り始めていた。

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