第11話
仕事をしていると良い事や嫌な事が多々ある。 次は、偶然の面白い話しである。
同業者に手伝いに行き、現場に入った時の事だった。
たまたま昔 若い頃 遊んだりしていた悪そうな仲間と出会った、久しぶりだった。
「お~っ」
「オ~ッ」から、始まって見慣れたむさくるしい顔を直視するでもないし、見ない訳でもなく、若い後輩が横に居るのに
「仕事しないだろう、こいつ」に後輩が笑い、
「バカ言ってるんじゃないよ、仕事してるぜ、俺、な~っ」に対して笑う後輩。
「●●、仕事するように言ってくれよ~、あのヤローには、参っちゃうよ、サボッて×2」
「・・・いいの言って・・・!?」
休憩時間に成り、何気なくそっと歩いている横に行き、大きな声で
「・・・仕事をしろよ、じさっ・・・」と言うと
「うるせえ~っ」
顔を見合い、
「・・・解るのお前、自分の事 言われているの・・・!?」
「うるせえ~っ」だって。
周りの仕事仲間が笑っていた。
三回目の休憩時間、近くの同じ販売機にみんなが集まって行く、酷暑だったからである。
「・・・ナ~、み~んな暑くて疲れている時にみんなにジュースをおごると親方の株も上がるもんだぜ・・・」
販売機の前で
「ほら~、押せや~」
「・・・エッ、マジ!?・・・」
「早く押せや~」 カチャッ×3、
「ア~アッ、出ちゃった」
「アッ・・・!?、御免」
結局、後輩の分までおごって貰い、全員の分をおごってやって親方は、株を上げたのだった。
顔は、怖い顔をしているが、優しい奴さ、やはり迷惑を掛ける奴らより、昔の悪友は、良いものだと思った。
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