消えてしまった君へ

夜桜ゆき

プロローグ

あの日は本当に突然にあの子が消えてしまった


ある置き手紙を残して

それにはこう書いていた


『ごめんね、バイバイ』


たった一言だけ

涙の跡が手紙には残っていた


俺は何も出来なかった


あの子が、苦しんでるのに気づいていたのにも関わらず


きっと、あの子が相談しに来てくれると思っていたから

何もしなかった


だから、あの子はあの日消えてしまったんだ


俺は最低だ


あの子はとっくに助けを求めて求めていたのに


SOSに気づけなかった


何か出来たはずなのに


ごめんな


俺の"愛していた人"


またいつか会えるなら


謝りたい

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