第465話新たな旅へ
アオイ:遺跡最奥の部屋に入るためにはかつて繁栄していた12の旧超巨大国家を統治していた魔王の魔王具が必要である事が判明したその日、1つ目の魔王具の行方が分かったのです。
遺跡中枢エリア探索から1週間後 魔界時間12:00
『クラウディア城内』
アリス:1つ目の魔王具の在り処が分かったよ!
ソフィア:何処だい?
アリス:旧ファンドルフ合衆国大統領、つまり私のご先祖様のね。
ソフィア:ん?旧ファンドルフ合衆国の魔王具は無限錠と鍵じゃなかったかい?
アリス:あの時はそうだと思ったんだけどね。魔源図書館司書の禎祥さんから館長に鑑定を依頼したらさ、これ旧ファンドルフ合衆国大統領の魔王具じゃなくて、ファーストレディの嫁入り道具に両親が持たせた『魔神具』だったんだって。
ソフィア:なんだって⁉︎
アリス:それもかなり年代物でね。4000億年前の段階で年代物って記述にあるくらいだから相当古いものだと思うよアレ。
ソフィア:じゃあ正真正銘の旧ファンドルフ合衆国大統領の魔王具は?
アリス:当時2カ国に分裂した際バンクフルト合衆国の初代大統領は無限錠と鍵を。ギャンブレット帝国の初代皇帝は大統領の魔王具を持ち去ったらしいんだよ。
ソフィア:という事は旧ファンドルフ合衆国大統領の魔王具は・・・
アリス:そう、ギャンブレット帝国の宮殿に国宝として保管されている。そうだよね?エドワード♪
宙に浮いているモニターに映るエドワード
エドワード:そういうこった♪まぁ、ウチのご先祖様がやらかした償いの意味を込めて俺ん家に保管している魔王具は元の持ち主、つまりシルフィード家に返還する事にした・・・したんだが。
ソフィア:ん?何か問題でもあるのかい?
エドワード:そ、それがな。ウチの国の巨獣『カジノサウルス』が宝物殿ごと飲み込んで地中に潜ったまま出て来ねえんだ。
巨獣名鑑を見るソフィア
ソフィア:カジノサウルス・・・カジノサウルス・・・あった、コイツか!ベヒーモス科ベヒーモス目トリケラトプス亜種の古代種の巨獣。体長8800万㎢、体重23兆9000万トン。『生ける超巨大カジノ』としてでも有名で、体内には眷属のディーラートプスが数匹生息し、体内の侵入者に飲み込んだ宝物をカジノの景品にしてギャンブルを仕掛けてくるとある。
アリス:要するに、魔王具を手に入れるためにはソイツの体内の眷属をギャンブルで勝たないとダメって事だよね?
エドワード:そういうこった。こうなったのも俺の責任だ、俺も協力する。契約の時の試練で奴の本体とやり合ったが結構手強い。
アリス:分かった。準備が出来次第そっちに向かうね♪
エドワード:おう!こっちもそれまでに準備を進めて待ってるぜ!
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