第455話司書禎祥の挑戦!

 アオイ:12の国から旧クラウント王国の国土を取り戻した事で浮上したクリスタルレイク巨大遺跡。その調査チームにあの魔源図書館の司書禎祥さんが参加します。


 魔界時間11:49 シルフィード王国領 クリスタルレイク上空 魔源図書館内


 ソフィア:この度は遺跡調査への協力感謝します。プロイツェン館長♪


 エリック:いえいえ、数少ない4界宇宙創生時代の貴重な遺跡を調査出来るのはこちらとしても光栄な事なので喜んでお受けしますよ♪


 アオイ:この方が魔源図書館の館長エリック・プロイツェンさんです。


 エリック:とは言うものの、私はこの図書館を離れる事が出来ません。そこで代わりの者を調査隊に加えていただく形で良いでしょうか?


 ソフィア:良いですよ。協力してくださるだけでも有難いですから♪


『遺跡入り口』


 隊員A:クルーガー大臣は?


 隊員B:もうすぐ魔源図書館からの応援を連れて来るそうだ。


 ソフィア:待たせたね♪


 禎祥:み、皆さんはじめまして!魔源図書館司書の禎祥と申します。魔源図書館長エリック・プロイツェン様の名代として来ました!


 ソフィア:さて、挨拶も済んだ事だし。先ずはこれだね。


 隊員A:これはまた、迫力ありますね。


 モニターに映るディアナ


 ディアナ:色々試してみたんだけど、何やっても受けつけないの。多分電子制御によるものじゃないかもしれないの。


 ソフィア:湖底にあった時からシステム自体は生きてたけど、あの天界宇宙史上最悪のコンピュータウイルスのカオスバグマでもビクともしなかったくらいだから構造自体が全く別のテクノロジーで作られたと考えられるね。


 禎祥:ソフィアさんのご推察通りです。プロイツェン館長から預かったこの資料によると、電子頭脳の構造体が天界、魔界、冥界、人界にある電子頭脳を混在したような感じですね。


 ソフィア:4界宇宙全ての電子頭脳の基礎って事ね。カオスバグマが4000億年前の天界宇宙のサイバーテクノロジーで出来たものだからこの遺跡のシステムは無傷だったのか。


 隊員B:構造自体が全くの別物ですからね。


 ディアナ:それじゃその構造体を送ってくれる?こっちで組み立ててもう一度試してみる。


 禎祥:はい、少々お待ちください・・・・送りました。


 ディアナ:うん、きたきた♪それじゃ、ちょっと待ってて、20分くらいで終わるから。


 20分後遺跡の扉が開く


 ディアナ:は〜い、お待たせ〜♪


 禎祥:ホントに20分キッカリにやった!


『遺跡内部』


 禎祥:建物を見る限りですと魔源図書館に似てますね。


 ソフィア:そう言われてみるとそうだね。魔界宇宙創生時代に建てられたから似ているのかもしれないね。


 禎祥:各宇宙の方達は元々同じ宇宙から散り散りになって進化したのが私達天族や貴女達魔族の祖先なので可能性としては十分ありますね。


 さらに奥に進む調査隊


 隊員B:こ、これは・・・


 ソフィア:どおだい?ディアナ。


 ディアナ:・・・・・駄目、扉を開けた時のとは全く別物。こればっかりはかなり時間がかかるわ。


 禎祥:こっちでも調べてみます。


 ディアナ:お願いね、新たな構造体が見つかったら教えて。


 禎祥:はい!


 次回へ続く・・・










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