第450話VSスイートフル王国(後編)

 審判:それでは両国魔王、こちらへ


 中央特設ステージ壇上に上がる2人の魔王


 審判:ではアラモード王、ミルフィーユ盆地のエリアフラッグの授与とミルフィーユ城主フォンダン伯爵の移籍を。


 アラン:すまんな、フォンダン伯。


 フォンダン伯爵:フッ、あの女王様を身近で観察したくなった。この身がシルフィード王国に移った事で叶ったと思えば安い買い物です♪


 審判:ではシルフィード王国女王、アリス・シルフィード陛下。


 アリス:はい。


 審判:シルフィード王国はこの一戦の戦勝を以って魔界宇宙最高国家ランク『超巨大大国』への昇格を認めるものとします!認定証が帝王様直々に授与されます。


 壇上に現れる魔界帝王


 観戦客:あのお方が・・・魔界帝王様!


 琴葉:ほぉ、魔界宇宙の最高統治者の魔界帝王様は新参の魔王の前にもお姿を見せるか♪


 ヘイルフォックス:魔界宇宙史上最大の快挙、見事だったぜ♪


 アオイ:このお方こそ、魔界宇宙の創造主にして初代魔界帝王サタン様と九尾族の始祖妲己様の間にお産まれになられた現魔界帝王ヘイルフォックス様その人です!


 アリス:あ、ありがとうございます!帝王様直々のお褒めのお言葉、見に余る光栄にございます!


 ヘイルフォックス:今後も精進しろよ♪


 魔界帝王直筆の認定証を授与する


 アリス:はい!


 ヘイルフォックス:じゃ、頑張れよ♪


 帝王都に戻るヘイルフォックス


 アラン:超巨大大国への昇進おめでとう。私からお祝いにささやかなパーティをご用意させていただきました♪


 アリス:ありがとうございます♪


 アラン:今日この時から正式な同盟国ですからね♪


 帝王都サタンヘイルダムOHNテレビ特設スタジオ


 スタッフロールが流れる


 司会:国の数だけドラマがあり、戦の数だけ・・・


 スタジオの照明が消える


 ディレクター:な、何だ⁉︎何が起こってる!


 AD:局内全てがシステムダウンを起こしてます!


 ディレクター:なんだって⁉︎


 同時刻スイートフル王国 王都デコレートホール


 アラン:さあ!この国自慢のスイーツを好きなだけご賞味くださ・・・


 衛兵:申し上げます!


 アラン:どうした?


 衛兵:国内全てのサーバーがダウン!それにより国内全域の次元エネルギー精製プラントが機能停止!


 アラン:何だと⁉︎


 衛兵:加えてエネルギー供給が止まった事によりトランスポートステーションも機能停止、国内全域の次元空港も離陸出来ずこの国は完全に陸の孤島となってしまいました!


 アラン:何が起こっているのだ!


 衛兵:サーバーダウン直前、『未知のウイルス』により国内のマザーシステムが乗っ取られたのが原因との事!


 アラン:未知のウイルス・・・だと?


 アリス:何だろう?未知のウイルスって・・・アズサ、居るね。


 背後に立つアズサ


 アズサ:はっ。


 アリス:この国で何が起こってるかわかる?


 アズサ:はい、どうやらこの事件。この国だけでなく魔界宇宙全土で起こっています。


 アリス:未知のウイルスの正体は?


 アズサ:そこは現在調査中です。が、そのウイルスの発生源は分かっております。


 アリス:それは・・・魔界宇宙全域のマザーシステム『パレス・オブ・コネクター』じゃない?


 アズサ:流石は女王陛下、その通りでございます!


 衛兵:たった、今システムが復旧したとの報告が!


 アラン:ウイルスは?


 衛兵:それが、電脳世界に現れた『謎の巨大魚影』が映った瞬間ウイルスが一掃されておりまして。


 アラン:どういう事だ?と、兎に角、各所の復旧を急いでくれ!


 衛兵:ハッ!


 アラン:そういうわけです、パーティはまた後日改めてという事で。


 アリス:そうですね、私も『やるべき事』が出来ました♪


 アラン:ご武運を!


『サイバーインポッシブル』へ続く・・・







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