第388話囮捜査
アオイ:幻龍会内の
ニュースキャスター:こんんば、ニュースをお伝えします。魔界宇宙国際警察本部のある公安超大国ポリスティア合衆国で天界宇宙国際警察と連携して幻龍会内部の袋井擁護派の一斉摘発を記者会見を設け宣言しました。記者会見場前の白神さ〜ん?
合衆国ポリスハウス記者会見場前
白神アナ:はい、こちらはポリスティア合衆国ポリスハウス記者会見場前です。先程サイレン報道官が記者会見を開き次のように声明を発表しました。
サイレン報道官:幻龍会は天魔大戦の負の遺産ともいうべきヴァルキリーの密造をしようとしている事が判明し、同時に主犯格は幻龍会会長代行である事もわかっております。よって我が国は天界宇宙国際警察と連携し、袋井擁護派を一掃する事をここに宣言します!
大統領令状と天界宇宙国際警察長官の合同捜査同意書を記者達の前に出すサイレン報道官
白神アナ:尚、現在国際指名手配中のゲルマルク・
ニュースキャスター:次のニュースです。天界宇宙国際警察組織犯罪対策課内部で幻龍会と繋がりのある疑いがあるとして組織犯罪対策課課長が捜査線上に浮上し、近く逮捕状を要請する方針があった事が明らかになりました。
ジェニファー:な、なんですって⁉︎
ゲン:落ち着くにゃ。
ジェニファー:でもおやっさん!
ゲン:いいから落ち着くにゃ。これは『囮捜査』にゃ。
マサアキ:どういう事です?
鈴:天界宇宙国際警察の組織犯罪対策課に幻龍会と繋がっている奴がいるっていうのは知ってるわね?
ジェニファー:え?ええ。
ゲン:だがソイツは一向に尻尾を出さない。
鈴:そこで本人の同意の上でマスコミの協力のもとその『裏切り者』を燻り出そうってわけ。
マサアキ:あ〜、だから『近く逮捕状を要請する方針』って言ったわけか。
ゲン:正解にゃ。明確に『逮捕状の要請』で確定せずに『方針』を付ける事で裏切り者が自分から注意が逸れたと油断するわけにゃ。
ジェニファー:そこから紫堂組と接触したところを・・・
マサアキ:逮捕ってわけか。
ゲン:現行犯なら言い逃れできねぇからにゃ♪
鈴:実は私達4界警は既に犯人の目星はついてるの♪さっき連絡があって今のニュースでソイツが動いたそうよ。
同時刻 天界宇宙某所
紫堂組員:尾行されていないようですね。
謎の声:当然だ♪
紫堂組員:ニュース、観ましたよ。これでまたウチに捜査情報をリーク出来ますね♪
謎の声:ああ、良い小遣い稼ぎだからな。そうそう簡単に止められるかってんだ♪
小声で話す警部達
警部:(今の会話、しっかり記録したな?)
刑事:(バッチリです!)
警部:(よし、踏み込むぞ!)
刑事:(了解です!)
紫堂組員と謎の声を取り囲む警部達と警官隊
警部:そこまでだ!
謎の声:な⁉︎
紫堂組員:こ、これはどういう事ですかい⁉︎
謎の声:お、俺が聞きたいくらいだ!
警部:お前はまんまと泳がされたんだよ♪
刑事:映像も会話の音声も『閻魔帳システム』仕様のこのカメラでバッチリ記録しているからもう言い逃れは出来ないぞ♪
謎の声:クソッ!
再び魔界宇宙国際警察組織犯罪対策課
ゲン:・・・そうか!・・・わかった。早速こっちも動くにゃ!
ジェニファー:おやっさん!
ゲン:ああ、ホシを捕らえた!紫堂組が根城にしてるアジトの目星も既に付いていてそこにいるのも確認済み。あとは踏み込むだけだにゃ♪
1時間後 ワッパ州テジョー市郊外 廃ビル
紫堂:何?『奴』が捕まった⁉︎
紫堂組員:はい、どうやら奴等にハメられたようです。
紫堂:クソッ!このままじゃその内ここを嗅ぎつけてく・・・
紫堂組員:オヤジ!た、大変だ!
紫堂:どうした!
紫堂組員:そ、外にサツが!
紫堂:な、なんだと⁉︎
次回へ続く・・・
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