第185話幼き名探偵(前編)

 アオイ:袋井一派と法廷で闘うべくアリス女王様達は4つの宇宙の狭間にある4界宇宙統合司法裁判所に来ているみたいですね・・・おや?他にも来ている人達が。誰でしょうね♪


 4界宇宙中枢宙域 4界宇宙統合司法裁判所前


 アリス:ここで『アイツ等』相手に闘う事になる裁判所。ヴィオラ姐さん。杏達は?


 ヴィオラ:裁判所を見学すると先程行きましたよ。


 アリス:ま、ミランダ姐さんやハル姐さんが一緒だから心配ないか♪


 同時刻 裁判所内


 リーシャ:それじゃあマナ。私は大事な話があるから良い子にしてるのだぞ♪


 アオイ:この方はリーシャ・ザルダジア。6大魔王の一角で極寒の司法超大国ザルダジア連邦の大統領。判事・検事・弁護士と魔界宇宙でただ1人法に携わる全ての資格を持った凄い方なの♪


 マナ:うん!姉さんも気を付けてね♪


 アオイ:この子はマナ・ザルダジア。ザルダジア大統領の妹さんで年齢は40歳。人間の歳でいうと4歳ね。とても頭が良くて国1番の名探偵でもあるのだけど、それは皆んなには秘密なの。


 リーシャ:スゥ、レン。マナを頼んだぞ。


 スゥ&レン:はっ!


 アオイ:この2人は双子のアイスデーモン族の姉妹。マナちゃんの護衛兼世話役なのですよ。


 杏:ここがさいばんしょですか!おっきいトコです!


 アオイ:この子は皆さんご存知アリス女王様の妹さんの杏姫。30歳の女の子。和菓子が大好物なの♪


 小雪:あ!あんずちゃんだべ♪おーい!


 アオイ:この子は小雪・アイゼンフリーズ。雪女族で杏姫と同い年の女の子。フローズンダスト連邦のクラウド・アイゼンフリーズ大統領の娘さん。津軽弁はフロストドラゴン族の祖父、津軽大吾つがるだいご教授の影響なの。


 杏:こゆきちゃん♡


 クラウド:君達がここにいるという事は。アリス殿も着いたのだな。


 ハル:はい。


 小雪:おっとお。オラあんずちゃんとあそびたいべ。ええだか?


 クラウド:ああ。君達。すまないが、小雪を頼めるか?


 ミランダ:ああ、判った。


 クラウド:助かる。


 裁判所の奥に進んで行くクラウド


 杏:ん?


 小雪:どしただ?


 杏:ペンギンさんがいるです♪


 小雪:お?ペンギンのふくにさかなのリュック。あれはマナねえちゃんだべ♪


 ミランダ:6大魔王リーシャ・ザルダジアの妹か。


 小雪:んだ。いつもあそんでくれるおねえちゃんだべ!そんでもってすっごくあたまいいんだべ♪


 小雪達に近づくマナ


 マナ:小雪ちゃんと・・・


 杏:あんずはあんず・しるふぃーどといいます!


 マナ:杏ちゃんね♪


 杏:ペンギンのおようふくかわいいです♡


 マナ:ありがとう♪


 小雪:このリュックも、そこにはいってるどうぐも、セシルさまがつくってくれただよ♪


 ミランダ:セシル。6大魔王ににして魔界宇宙最高の発明家。セシル・R・ドクトルハイド大統領か。


 小雪:みんなおしごとおわるまでひまだな。なにするべ?


 マナ:そうね。この裁判所を出たところに美味しい和菓子のお店があるんだけど。行く?


 杏:わがし!あんず。わがしだいすきです♡


 小雪:オラはおかしならなんでもすきだべ♡


 小雪:フフ♪決まりね。


 ミランダ:・・・・・・・


 レン:?


 20分後和菓子店『あんころ』


 杏:ほわ〜♡


 小雪:うんまそうだべ〜♪


 店員:いらっしゃっいませ。店内でお召し上がりですか?


 マナ:はい。


 店員:それでは奥の方へどうぞ♪


 隣の座敷


 桃:あ、あの!本当に良いんですか?


 香織:良いよ。今日は君とのデートなんだから♪


 リズ:『密着取材』だろ!


 香織:お〜、怖い♪


 更に隣の座敷


 天界議員:ほほぉ、これが。


 天界税関:魔界側のチェックは厳しいですからね。ここまで持ってくるのに苦労しましたよ♪


 大きな揺れとともに停電する店内


 杏:ほわ!まっくらです!


 復旧する店内


 ミランダ:姫様!お怪我は?


 杏:だいじょうです!


 天界議員:あーーーーー!


 店員:どうされました⁉︎


 天界議員:無い!苦労して手に入れたアレが無い!誰だ盗んだのは‼︎貴様か!貴様だな人間!


 リズ:私は何も盗ってない。


 天界議員:いいや、貴様に違いない!人間は欲深い。それに貴様、転移魔法が使える様だな。それを使って盗んだに・・・


 マナ:そのお姉さんは盗んでませんよ。


 天界議員:何だと?


 マナ:このお店。かなりの値打ち物の古美術を店のオブジェに使ってるから、盗難防止の結界が張られてますし。それに、転移魔法を使った痕跡はありますが。人間が使った痕跡はありませんよ。


 天界税関:ど、どういう意味だ?


 マナ:私達魔族や貴方達天族は魔法を使っても魔力のみが残ります。ですが、人間は精神力を魔力に変換するから人間が魔法を使ったら『残留思念』が残る筈なんです。


 杏:う〜ん。あんずはむずかしいことはわかんないですが、これはただのどろぼうさんとはおもえないです。


 マナ:⁉︎スゥさん!


 スゥ:はい!


 マナ:大至急、4界警(4界宇宙統合国際警察)の黒川警部を呼んでください!


 スゥ:はっ!


 中編へ続く・・・・











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