第46話紅き格闘家

 1回目の国勢調査を終え、一息ついた矢先、突如ワームホールが発生。その場所は黄金色に輝く天上平原であった。


 魔界時間13:00 天上平原


 アリスこの辺りかな?ワームホールが発生した場所って。


 麗華:観測所からの情報やとこの辺りで間違いあらへんのやけど。


 平原中央付近に1人佇む人間の少女


 アリス:あ、居た!


 麗華:どこぉ?


 アリス:ホラ、あそこ。平原の真ん中辺り。


 麗華:あ、ホンマや。よぉ見えますなぁ。


 アリス:なぁんか、どこぞの戦闘民族みたいなオーラ出してるね。なぁんだったかなぁ・・・・あ!思い出した!サイ(※自主規制)


 ぽんとアリスの肩を叩く麗華


 麗華:アリスはん、それ以上はあきまへん


 アリス:え〜、アレどう見てもサイ(※自主規制)だよね


 麗華:アリスはん、ウチがやぁんわり言っとる間にやめぇや〜。


 アリス:・・・・・・サーセン


 赤毛の少女:おー!ここには強者の気配ビンビン感じる!それにコレ、もしかしたら『アレ』が出来そうだ!


 どこかで見覚えのある構えをする赤毛の少女


 麗華:んな⁉︎あの子まさか!


 赤毛の少女:かぁ〜・・・・・


 麗華:ストーーーーーーップ!


 アリス:お〜、はやぁい♪


 麗華:あ、アンタ、今何しようとしたん?


 赤毛の少女:ん?何って決まってるじゃない。カ(※自主規制)だよ♪


 麗華:アカン!それは『鳥』の字のつく異界の創造主の許許可なく使こたらアカンえ。


 赤毛の少女:え〜


 麗華:アンタもええ加減にんと末代まで貧乏になる呪いかけたるでぇ


 赤毛の少女:・・・・・サーセン


 アリス:私はアリス。この国の女王やってるんだけど、貴女の名前は?


 紅玉:アタシ?アタシは紅玉(こうぎょく)旅の格闘家だよ♪


 アリス:勇者に格闘家ってどこぞの有名RPGみたいだね。


 紅玉:あ!それってドラ(※自主規制)でしょ?


 麗華:ア・ン・タ・等よっぽどウチを本気で怒らせたいようやなぁ


 正座する赤毛2人


 アリス&紅玉:サーセン、もう言いません。


 アリス:格闘家なら手合わせしてみる?ヴィオラ姐さんと。


 紅玉:そちらの美人さん?


 アリス:そそ、こう見えて酒呑蒼牙(しゅてんそうが)流っていう凄い流派の武闘家なんだよ♪


 紅玉:おー♪


 アリス:そんじゃ、ヴィオラ姐さん相手したげて♪


 ヴィオラ:恐れながら陛下。この方人間の中では最強ですが、私が極限まで手加減しても秒殺ですよ?


 アリス:あ。


 紅玉:確かに、強さの次元が違う。


 アリス:どうする?


 紅玉:この国やたら広くて修行になりそうな所がいっぱいあるから全部回ってみるよ♪


 アリス:転移ゲート使いなよ。普通に歩いたら千年かかるよ。


 紅玉:・・・・・・え?そんなに広いのこの国。


 アリス:広いよぉ〜


 紅玉:転移ゲート使ったら?


 アリス:10年ちょい。


 紅玉:んじゃ、それで。


 アリス:オッケー!気を付けてね♪


 紅玉:うん!アタシなんだか(※自主規制)ぞ


 麗華:紅玉はん、ウチ言いましたよね?


 目が笑ってない麗華


 紅玉:サーセン、舞い上がって調子乗りました。二度と言いません。


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