設定資料集5 ―モンスター―


 設定資料集5 ―モンスター―


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◆ゾンビ

 一般的にイメージされる腐敗した歩く死体ではない。外見的には、【大刻印】を刻んだ人間そのものである。

 ゾンビの目は虚ろで人間や刻印を持つ者に襲いかかる。普通の人間に対しては、噛みついて感染を広げるだけで、感染した人間は襲われない。噛まれた人間は、数時間後にゾンビになる。

 冒険者のような刻印を持つ者に対しては、相手が死ぬか自身が殺されるまで攻撃を行う。攻撃対象は、一番近くに居る者で相手との距離が離れ、別の者との距離が近くなればターゲットを変更する。そのため、カイティングなどで誘導しやすいモンスターである。

 ゾンビを倒すと刻印を刻んだ人間と同様に元の人間の死体に変わる。


◆コボルト

 確認されているモンスターとしては最弱のようだ。

 一対一ならば、刻印を刻んだばかりの平均的な冒険者の戦士でも、それほど苦労せずに倒せる程度の強さだが、『コボルトの巣穴』のような拠点には大量のコボルトが棲息しているため、熟練の冒険者パーティでも殲滅するのは難しい。

 コボルトは身長が140センチくらいの直立歩行するモンスターで、直立した犬のような姿をしている。

 装備は、粗末な胸当てと腰布を巻いていて、小振りの直剣と小さな丸い盾を装備している。頭や足には何も装備していない。下半身は、人間のような形ではなく、犬や兎の足を伸ばしたような形状だ。しかし、実際の犬を立たせたときほど短い足ではなくそれなりに長い脚をしている。

 性別は確認されていない。


◆コボルト・アーチャー

 弓装備のコボルト。


◆エルダー・コボルト

 コボルトの身長が170センチくらいある大型種。強さは、オーク程度と言われている。


◆ゴブリン

 ゴブリンは身長が140センチくらいのモンスターで、青銅色の肌に少し尖った耳、潰れたような醜悪な顔をしている。その風貌から「小鬼」と呼ばれることもあるようだ。

 体格は、コボルトに比べて横幅があるので、力も強いと思われる。

 装備は、金属製の胸当てを身につけ、革製の腰巻きとブーツを装備し、頭髪の無い頭には何も被っていない。武器は、腰に短めの剣を装備していて、盾は持っていない。

 コボルトと同様に性別は確認されていない。


◆ゴブリン・アーチャー

 弓装備のゴブリン。


◆ホブゴブリン

 ゴブリンの大型種。両手持ちの金砕棒かなさいぼうを装備している。強さは、エルダー・コボルトやオークと同じくらいのようだ。


◆ゴブリン・シャーマン

 精霊系魔術を使うゴブリン。


◆オーク

 亜人のような外見のモンスター。

 オークの外見は、背丈こそ170センチメートル程度だが、恰幅がよく、体の厚みや幅が一回り大きい。腹は出ているが、鎧の下の大胸筋は大きく盛り上がっていて、刻印を刻んだばかりの平均的な戦士よりも力が強くレベルも高い。

 肌の色は、少し日に焼けた人間の肌に近い色だ。頭部は、豚の頭のような感じではなく、人間に近いが大きな潰れた鼻が豚を彷彿させる。また、口に下顎から牙が突き出ている。

 装備は、鎖帷子の上に金属の胸当てと腰には、ウエストアーマーと呼ばれる金属の板が垂れた鎧を着ている。足には、ブロンズグリーブのような金属製のブーツを履いている。

 篭手は、金属製のガントレットだ。

 頭には、ホーンドヘルムと呼ばれる両側に牛の角のような飾りが付いた兜を被っている。

 右手には、海賊が使うようなカトラスに似た曲刀を肩の上に担いだような形で持っている。

 左腕には、金属製の円形の盾――ラウンドシールド――を装備してる。

 また、オーク種の性別は雄のみで、人間や冒険者の女性を攫って性奴隷にする習性がある。


◆オーク・アーチャー

 弓装備のオーク。


◆オーク・ウォーリア

 身長が2メートルくらいあるオークの大型種。両手持ちのウォーハンマーを装備している。


◆オーク・プリースト

 オーク・ウォーリアの亜種でレベル3までの回復系魔術を使う。


◆トロール

 トロールは、毛むくじゃらの巨大な類人猿のような生物で3メートル近い背丈があるモンスターだ。

 暗いトンネルに棲んでいるため、暗視能力があり、【インビジブル】なども効かないようだ。おそらく、赤外線暗視能力を持っているのではないかと思われる。

 オークのような亜人に比べると熊のような動物に近い存在だ。何故なら、コボルトやゴブリン、オークなどは、鎧などの防具を着ているが、トロールは毛むくじゃらの体毛しか身に纏っていない。

 武器は、大きな棍棒を装備している。

 こちらの世界では、非常に高い体力――HP――を持っていると思われているが、おそらく再生能力のせいでそう思われているのだろう。

『東の大陸』では、富士山の麓にある『妖精の国』へ通じる洞窟に棲息している。


◆オーガ

 鬼のような外見のモンスター。

 身長が2.5メートルくらいある巨体で、それに見合った筋力を持ち、知能は低いがエルフを含む人間種を食べるという特徴を持つ。

 粗末な腰布を巻いただけの筋骨隆々な裸体で、手には金砕棒を持っている。

 髪は、ボサボサの黒髪で角は生えていない。しかし、口には牙が生えている。牙は、オークのように下顎から生えている。顔は、鬼のような凹凸のある顔をしている。

『闇夜に閉ざされた国』の近くに帯状に棲息している。


◆ダイアウルフ

 白い巨大な狼のようなモンスター。

 頭の高さは、2メートルを軽く超えていて、全体的に馬よりも大きく小型のワゴン車くらいのサイズだ。

 真っ白の硬そうな毛並みで灰色の目をしている。

『闇夜に閉ざされた国』の雪原に群れで棲息している。


◆スノーサーベル

 白いサーベルタイガーのようなモンスター。

 体長が3メートルくらいあり、ダイアウルフと同じくらいの大きさだ。

 雪女の使い魔として登場。


◆リザードマン

『東の大陸』の琵琶湖や『ウラジオストクの街』の近くの湖に棲息するトカゲ人間。


◆マーメイド

『東の大陸』の瀬戸内海に位置する場所に生息する人魚。


◆サハギン

『ウラジオストクの街』の南にある島に棲息する半漁人。


◆ワーウルフ

『闇夜に閉ざされた国』に棲息する狼男。

 人間から変身するわけではない。

 オークのように女性を連れ去る習性があるようだ。


◆スケルトン・ウォーリア

 骨格標本が剣と盾を持っているような外見のモンスター。

 ショートソードと金属製のラウンドシールドを装備している。

 貧弱な外見に反して、強さは、オーク・ウォーリアと同程度。

『ローマの街』の地下迷宮深くに大軍で配置されている。


◆スケルトン・アーチャー

 弓装備のスケルトン。

 ロングボウを装備している。

『ローマの街』の地下迷宮深くに大軍で配置されている。


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