所有者

 君の首元には、小さな小さなチップがある。君がまだ、幼い頃に入れられたもの。君自身、覚えていないだろう程に。

 もし、いつか離ればなれになってしまう時がきたとしても、僕は必ず君を迎えに行くよ。ディストピアだなんて人は嘆くけれど、それは君と僕との欠けがえない縁を繋ぎ繋いでくれる鍵なんだ。

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