11.28「allice in rainyland」#25
「おかしなやつだろ。そんなに自分の国がいいなら、こんなに遠くまで来なきゃいいのに」
止まない強い雨の音の間に、知らない国の言葉が流れて、空は少し明るい。バタフライ・エフェクト。
「どこかで蝶々が一度羽ばたいただけで、ここに強い風が吹くって話を知ってるかい? この大雨はそういうことさ」
近隣の島を教えてもらう。この辺りでは島同
士の交流が盛んなようだ。一人で駆る帆船は
、私が思っていたよりも上手い具合に次の島
に近づいた。ただそこは教えてもらった島で
はなかったけれど。空腹は限界を超えていた
。湖で全身を清めても、替えの服はない。港
で佇んでいると、猫人が捌いた魚をくれた。
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