第7話「律の決心」7

◯先代の家

律「こんちわー。知多玄から来ました。田井中律です。せ、先代!なにやってんすか?」

先代「何って、筋トレじゃよ。懸垂一日100回が日課じゃ」

◯体のいい爺いが鉄棒にぶら下がっている

◯学校が終わると、先代の家に行き、晩御飯と、次ぎの日の朝ごはんを作る毎日。


◯2週間後

先代「律ちゃん、2週間ありがとな。律ちゃんの素朴な家庭料理で、なんか体調がよくなったぞ」

律「なにさらっとディスってるんすか。健さんから聞いてますよ。先代は毎日分髙田の昼懐石弁当を電動カーで食いに来るって」

先代「なに?おまえ健といったい。アンタ、あの子の何なのさ?」

律「なんでもないっす。カブの師匠で整備とか教えて貰ってるっす」

先代「ふーん…。健が言っとった面白いバイク仲間ってのは、お前さんか。あの健が女の子を仲間とは…。まあよい。とにかく二週間よくやってくれた。礼にこの家にある物、なんでも持って行くがよい」

律「いらないっすよ。ちゃんと社長にバイト代貰ってるし、勝手に持ってったらおかみさんにおこられます。まあ金目のものもなさそうだけど」

先代「なにげに失礼な奴じゃな。そんな事言わんと。ちょっと肩貸してくれ」


◯律につかまって、歩き出す。

先代「こっちじゃ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る