第2話勝つと思うな思えば負けよ

仕事を終えて帰宅。


この時期の楽しみはテレビ中継で贔屓チームの活躍を観ること。

買ってきた酒とつまみを片手に楽しむ。


しかし、試合途中につけたテレビでは贔屓チームは大差がついて劣勢。

攻撃も淡白で何となく諦めムード。


あー、これはダメなパターンだ。

先に風呂に入るか。

テレビを消してちょうど沸くようにタイマーを設定していた風呂に入る。


ふー、気持ちがいい。


小一時間リラックス。


風呂から上がってテレビを付ける。

もうボロ負けして終わってるかな?



ところが最終回に相手中継ぎ陣を打ち込んで一点差。しかも塁が全部埋まっている。

こりゃ同点、いやサヨナラか? 諦めていた心が一気にハイテンションになる。

そしてバッターがいいタイミングで相手投手のボールを捉えた!


よし、勝った! 祝杯だ!






ボテボテのショートゴロ。教科書のような6-4-3のダブルプレーで試合終了。



俺が観てると負けるのか…。



酒飲んで寝るか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る