深緋の恵投(ふかきあけのけいとう) 銀鏡 怜尚様

 私はこの修羅場にとんでもない間違いを犯しました。


 忙しく、ここがやらねばならぬ、天王山だとはわかっているのです。


 ああ神よ。欲望にすがりつく、浅ましく愚かな私をお許しください。


 なんせ私はこのタイミングで。




 ニンテンドースイッチを買ってしまったのですから!(ですからーですからー)


 持つべきものは、ヤクザの如き先輩。遠藤です。





 深緋の恵投(ふかきあけのけいとう) 銀鏡 怜尚様


 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154878005


 青春でありミステリであり現代ドラマ的な側面の強い今作。


 もうすでに人気作じゃないですか、私がとやかく言うことなんて何もねえべ


 とか投げやりなことは一切思ってませんよ?マジで。


 どの作品であろうと、同等の愛でいきましょう。


 まず、作者様、ものすごく詳細に下調べをなさっていて、その姿勢には脱帽どころか、土下座してしまいます←なぜに許しを請う。


 解離性人格障害。多重人格とも言われる難しく、ドラマチックな障害も一つのスパイスとして扱っている今作。


 逃避行動に移る解離性障害の方は何人かいらっしゃるのですが、まだ解離性人格障害の本格的な方は、まだ出会ったことがないですね。精神科と言えども、非常にレアケース。


 全く別人格は、むしろ主人格を助ける役割をもち、見ててとても心が癒されます。対立構造の物語もありますが、障害を呈する理由というのは、主人格がその影響に耐えきれずに発現するものであると考えられるため、主人格に協力的な方が、自然だと考えられるからです。


 そもそもどうしてこのような障害を抱えることになったのか、もちろんその謎も語られます。


 それは、深緋に関わる、深愛がつなぐ系譜。


 ずっとずっと誤解していた少年の心を解きほぐす真実は、実際に触れ見ないと、その感動に辿り着けないでしょう。


 私は深く語ってはいけないので、簡単な所感だけ。


 その愛は、繋がれていきます。


 自分の子供に生きていて欲しいと願うことは、当たり前であり、何よりも強い想いですからね。






 さて、主観大爆発の時間がやってまいりました。


 ファンタジーだと正直、私はどうこう言えないです。なぜなら普段読まないので、わからないのです。


 しかし、ミステリなら、残念ながら読んでしまいます。


 湊かなえ先生の「告白」が面白すぎて大学をサボったり、東野圭吾先生の「白夜行」を見て一週間ほど再起不能になったり、ミステリじゃないですが貴志悠介先生の「新世界より」の上中下巻を二日間寝不足で読み続けたものです。


 ミステリのジャンルは、基本カクヨムでは読まないです。どうしてもおもしろいプロの作品が溢れているから。


 厳しく、主観に満ちた感想を言います。


 解離性人格障害と、血にまつわる一連の出来事が、二大主張だと思うのです。


 前半から中盤にかけてと、中盤から後半にかけて、物語が変色していくように感じていましたが、片方をピックアップしたら片方の味が薄れてしまって勿体無いように感じました。


 血にまつわる出来事の伏線は随所に見られましたが、何気ない会話とかで。ただ、組織の怪しい動きを前半から織り込んだ方が、スムーズに繋がっていくのではないかなと感じました。


 逆に、途中である終結のような形を迎える、解離性人格障害の話こそ、最後まで引っ張ってもいいと思います。


 ここの卒業こそ、物語を彩る特大の花火だと思います。

 それを打ち上げるなら、最後の最後に、大きく熱くぶっ放してもいいのかもしれません。


 そして、細かいところで申し訳ないのですが、優梨が大ピンチの場面で、突如悪役が始める自分語りは、どうしても違和感が拭えなかったです。


 なんでこのタイミングで自分語りっ!?


 と一人ツッコミを入れる虚しいおじさんが生まれました。


 むしろ冷淡にただ追い詰めて絶望感を煽る方が、あの場面においては物語の緊迫感を煽り、感情を揺さぶることができるのかもしれないと感じました。


 ……ぶっちゃけ、そういう話はけっこうありますよね。冥土の土産に聞かせてやろうとか。


 なんやねんあれ時に萎えるで←広範囲に喧嘩を売っていくスタイル。


 まあ主観で語っている以上好みの問題ですので、気にされないでください。


 ねっ皆様ねっ←広範囲に媚を売っていくスタイル。




 作者様の確かな熱量と力を感じる力作であることは、ひしひしと伝わってきました。


 若々しくも愚かな青春や、深き愛の巡った物語。


 この力は、本物だと思いますよ。




 瑛くんが過去に大怪我をして、その際に輸血した人物が実は父親で、もう一つの人格が生まれたのは、他者の血が混じったことによる人体の変性で、実は従来の解離性人格障害とはその成り立ちは違うものなんじゃないかとか、妄想めいたことを考えていてすいませんでした。


 ネット小説におけるミステリジャンルの、さらなる発展を祈っております。




 とっとと終わらそうとか投げやりなことを思っていた割には(嘘です。ほんとです)、しっかりと長文になりました。


 ごめんなさい、今から少し休憩します。


 ええ。


 ちょっとマリオオデッセイを←なんか壊れろ。


 11月には、ウルトラサンムーンも待っているのに……。


 休憩は、必要ですよね(キラッとスマイル)。


 ひゃっほーう。




 あっ、がんばってあと一本は今日読んで書きます。


 スプラはまだちょっとお預けで。

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