永遠の木

木の下で過去も現在も未来にも行けるという

飾られた木は全てを知っていると言う

大地に根を張り巡らせ、枝を天に伸ばし

数多の世界を知っていると言う

ああ、そんなものがあるのならば

過去をやり直すか

未来を戻すか

それとも現在を殺すか

ああ、そんなもの切ってしまえ

どんなに望もうとも望みは叶わない

根を下ろすことが出来ず

空にも行けず

誓う心だけが澱みになる

ああ、水を上げ過ぎたのだ

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