結末
永遠を手に入れられない人を見る
奇跡を手に入れられない人を見る
不変を手に入れられない人を見る
何にもなれない自分を見る
手も足も出さない自分は
スタートラインさえ走り出せず
ゴールラインなど見えない
暗闇の中、蠢くのは人の群れ
おそらく望んで崩れ去った滓のようなもの
ふわりと浮かび
どろりと蔓延り
歪であった
はじけ飛ぶこともできないまま
おそらくあそこは傷つく場所
それでも歩き続け走り抜けた人が
果てを見れるのだろう
自分は知れても分かっても
静かに目を瞑った
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