自己愛
くれると言ったから待っていた
それが愚かな行為でも
好きだと言われたから待っていた
誰より、何より愛していると
不確かな何かに縋っているじぶんが
どんなに滑稽でも
信じるだけ信じてた
裏切りの予感は無視して
信じている私は美しいと思っていた
思っていたから別れ話を切り出された時
納得する私と縋る私
どっちがいいかと言われれば
縋って泣いた方が悲劇だろうと
嫌だと泣いた。嘘泣きではないはずなのに
現実が追いつかない
あれ、私は、この人のこと、好きだったんだっけ?
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