冴えた目で

暖房機で洗濯物を乾かすの

ゆらり、ゆらりと揺れる布たちは

くらげのようで、ひらひら楽しそう


私は、ゆらりゆれても風にはのれず、

ただようこともゆるされず

洗濯機に押し込められた布でしかない


水圧で体を潰され、ぐちゃぐちゃと

きたない音で目をさます

びちゃびちゃ水を滴らせ、仄暗い目で前を見た。


今日も視界は良好だ

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