色なし季節

我ら色なし

どうも色がないようで

必死に探す色付き人を

真似して真似して真似して

知れば知るほど知らぬこと


真似は依存だ

知見は絶望だ


いっそ真っ黒の闇の中

いっそ真っ赤な炎の中


硝子にも映らぬ我ら

我ら色なし半透明

なぜなら我らは我らで見えるから


アジサイ色付きウラヤマシイ

アジサイ色付きネタマシイ

早く色がホシイ

早く心がホシイ


どこからともなく降り注ぐ

そんな声が我ら色なしに届くとき

扇動者が露散らす

色付き露が降り注ぐ


アア、コレデ、ヨカッタ

イロツイタ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る