そこのやみ
仄暗い場所から君を呼ぶ
名前だけをただ呼んで
姿を見せてと叫ぶんだ
ここは暗くて伽藍洞なはずなのに
どうして声は木霊せず
どうして一人でいるのだろう
寂しいけれど寂しくない
名前を呼んでいれば君が来てくれるような
そんな気がして
何度も何度も叫んでも
枯れぬ喉は、きっと君への想いの形
ほらほら
ぐにゃりぐにゃり
仄暗い伽藍洞に
呼べば呼ぶほど色んなものが
色んなものが闇になる
あと少し、あと少しな気がするんだ
だから呼ぶよ何度でも
君がくるまで仄暗いこの場所で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます