64. お花見1

「白本さん。今日はわざわざ僕のためにお店閉めてくださってありがとうございました。本当に…助かりました」

「はは、何を言っているんだい。きちんとお金だって払ってもらっているんだから郁弥君が気にする必要はないだろう?ほら、二人でデートでも楽しんでおいで。お花見、行くんだろ?」

「はい…ありがとうございますっ。そのうちまた伺いますので、話はそのときにでも。…日結花ちゃん。行こうか」

「ええ」


手を引かれて…ないけど、とにかくお店の外へ。

…色々と聞きたいことがありすぎる。お金払ってもらってるって…それ、もしかしなくても貸切にしたとかそういうことなんじゃ…。


―――からんころん


「…ねえ、郁弥さん」


お店を出て太陽の陽射し降り注ぐ明るい街を歩く。道案内はあたしの良い人郁弥さん。


「なに?」

「さっきのお店…貸切にしたの?」


聞くことはストレートで簡潔に。

あたしたちの関係で躊躇いはいらないわ。


「あ、あはは…まあね」

「ふーん…参考までにいくら?」


別に払うつもりはないのよ…この人が受け取るはずなんてないから。ただ、値段によっては別のところで軽くお返ししたいでしょ?


「…1万円くらいだね。時間も長くないし、白本さんにこれ以上は受け取らないって言われてさ」

「そう…」


…気まずそうなこの顔は本当っぽい。


「…わざわざあたしと話すために準備してくれて、ありがと」

「いやいや、僕が勝手にやったことだから…お礼なんて」

「それでもよ。…さ、この話は終わりっ。ここからどう行くの?ちゃんと連れてってちょうだいね?」


小さく聞こえた"ありがとう"という言葉は聞かないふりをして、交差点を進む。来た道を戻って駅を挟んで反対側を歩く。そんな道を歩いてすぐ、さっき話していた川沿いの桜が視界に入った。


「わぁ!綺麗っ!」


月並みな言葉しか出ないのは仕方ない。だって綺麗なんだもの。


「いいよね、桜って」

「ええ。見てて落ち着くわ」


満開を過ぎたとはいえ、まだまだ見頃。今年の満開が遅かったおかげか、綺麗な桜色が道を染め上げている。


「ふふ、郁弥さん。ほら、あたしに言うことあるんじゃない?デートっぽいセリフとか、ね?」

「ええっと…」


歩みを進めるのは小さな川の桜並木。住宅街に囲まれていて、静かで落ち着いた雰囲気がある。

目の前の困り顔がキュートなのはいつも通りとして、郁弥さんならいい感じのセリフを言ってくれると思う。


「…桜も綺麗で好きだけど、僕は日結花ちゃんの笑顔の方が好きかな。桜を見て日結花ちゃんが笑ってくれて…そうするとさ。すごく嬉しくて、幸せなんだ」

「…はぅ」


柔らかな笑顔が心を惹きつけて…あぁ、ずるい。そんな言い方ずるい…ちょっとした冗談かと思ったのに…その顔は、だって…そんなにも満ち足りて、あたしだけに向けられたら…あぁもう…こっちまで胸がいっぱいになっちゃったじゃない。


「…し、幸せって…言いすぎよ…」

「そうでもないよ。僕の人生で五本の指に入るくらいには幸せだからね」

「そ、そう…」


…ただお花見散歩してるだけなのにそこまで言われると、なんて返せばいいか…あたしと一緒にいるだけでそんな気持ちになってくれるなら…これから先も、もっとずっと、ずーっと幸せにしてあげるわよ。


「じゃあ、あたしがあなたのこと、ずーっと幸せにしてあげるわね」

「あはは、ありがとう。でも、今のセリフってプロポーズみたいだね」


…なるほど……ぷ、プロポーズね。


「ん、そ、そうかもしれないわ?今のは言葉の綾なのよ?もちろん、ほんとに幸せにしてあげてもいいけれどね?もしそうだったら郁弥さんはどうするの?」


…ふぅ、上手く切り抜けられた。気づいたら口が滑っていたのよ。危なかった。あやうく結婚しちゃうところだったわ。


「そうだなぁ…はは、君に幸せにされるより、僕の方が日結花ちゃんのこと幸せにしちゃうかもね」


くすりと笑みをこぼし、とても魅力的なセリフを紡ぐ。ぱちりと向けられたウインクに胸が高鳴る。


「えへへ…競争ね。お互い頑張りましょっ」

「あはは、いいね。楽しそうだ」


プロポーズっぽい話題も終えて、和やかに穏やかに、幸せ満載な時間を堪能する。

道は桜で彩られ、ところどころあたしたちのようなカップルや夫婦が歩いている。桜の写真を撮る人や、ただ散歩する人を含めてもそれほど数はいない。

普通に地元だもの。東京の有名な桜があるとかじゃないし、そんなすごくたくさん人がいるわけないわ。


「日結花ちゃん」

「なに?」

「そういえばだけど、卒業したんだよね?」

「あぁ、そのこと…そうね。あたしも立派な社会人よ」


特になにもなく卒業はした。卒業式でちょっと泣きそうになったのは内緒。卒業後はあたしも正式な社会人で、相変わらずお仕事は多い。嬉しい悲鳴よね…嬉しいのよ…。

とにかく、ついにあたしもちゃんとした社会人。


「おめでとう。何かお祝いでも渡した方がよかった?」

「別にお祝いなんて…」


…いえ、もらえるものはもらっておきましょ。冗談交じりに言ってきた郁弥さんが悪いわ。


「いただこうかしら。注文は…あたしのお願いを聞いてもらう、っていうのでどう?」

「うん。それくらいなら全然いいよ。その様子だと…もう決まってるみたいだね」


ふふん、さっすがあたしの良い人。よく見てるわ。


「ええ。今日はデートでしょ?デートっぽさ全然ないけど」

「一応はそのつもりだったね」

「そ。だから、デートっぽいことしましょう?」


例えば、二人で写真撮るとか。公園で隣り合って座って膝枕するとか。これまた公園だけど、隣り合って頭預けてお昼寝とか。お昼寝といえば、レジャーシート敷いて桜の木の下でお昼寝するとか。

こんな感じのデートっぽいことよ。あたしとしてはボディタッチは難易度高いし、二人で桜を背景にした写真撮るのとかがいいと思うけど。携帯の壁紙に…はできないから、うちのパソコンの壁紙にでもするわ。


「日結花ちゃん?」

「ん?なに?」

「いや、考え事?」

「え、うん。あ、ごめんなさいね?ちょっと聞いてなかったかも」


どんな写真撮ろうか考え込みすぎてた…なんにしたって郁弥さんに話だけでも通しておかないと…。


「はは、いいよいいよ。考えてる日結花ちゃんも可愛かったからね」

「も、もう…からかわないで。それよりほら、デートっぽいことの話っ」


まったく。爽やかな顔でいきなり褒めないでよ。動揺しちゃったじゃない。


「デートっぽいことかー。前はあーんして楽しかったね。…思い出したら恥ずかしくなってきた。ええと、何かあるかな…」

「お花見はもちろん入れるのよ?」

「うん…」


…冷静に考えると、あーんしてあーんされてひたすらイチャイチャしてるとか恥ずかしすぎる。最高に楽しかったのは事実なんだけど…よくもあんな周りに人たくさんいる中であーんできたものよね。


「…お互いの好きなところを一つずつ言っていくのって、どうかな?」

「…お花見関係ないわね」

「じゃあだ」

「いえ、いいわよそれで」


しょんぼりしそうになった郁弥さんを遮る。

とっても楽しそうなことを逃すなんてできるわけない。もったいないにもほどがある。


「え、いいの?」

「うん。会話のお題ありみたいなものでしょ?お花見についてはあたしの方に案があるから大丈夫。それでいきましょう?」

「そっか。ならいいかな。ちなみに、日結花ちゃんの案ってどんなやつ?」


ふふ、よくぞ聞いてくれました。この咲澄日結花が答えてあげましょうっ!


「誰かに頼んであたしたち二人の写真を撮ってもらうのよ!あと自撮りもするわ」

「写真かー…はは、いいね。よく考えたら日結花ちゃんとの写真って撮ったことなかったし」


さらりと明るく笑って了承してくれた。

言質げんちは取ったわ。これであたしの思い出フォルダは薔薇色…いえ、桜色ね!


「ふふ、壁紙にしてくれてもいいのよ?」

「え…いや、それはちょっと趣味が悪くないかな…」

「ひどい!別に悪趣味なんかじゃないわよ!あたしが写ってるだけじゃない!」


地味にダメージが大きい。あたしと一緒の写真がだめなんて…。


「うーん…でも日結花ちゃんだって嫌じゃない?僕と日結花ちゃんの写真が部屋中にあるんだよ?」

「…ん?」

「うん?」


…なにかしら。会話に齟齬そごが生じているような気がするわ。


「少し待って?壁紙っていったいどんなものをイメージしたの?」

「どんなって…部屋の壁の壁紙?」

「…そう」


まあ、そうね…そりゃ部屋の壁いっぱいに写真が貼られてたら悪趣味って言われても仕方ないわね。あたしでもそんなの引くわ。


「むしろ日結花ちゃんこそどんなのを…もしかして携帯とか?」

「そのもしかしてよ」


気づいてくれたのか"あちゃー"とでも言いそうな表情を浮かべる。

どうでもいいけど、この表情結構好きかも。


「…ごめんね?僕間違えてたみたい」

「いいのよ。あたしこそちゃんと伝えられなくてごめんなさい」


二人で向き合って軽く頭を下げ合う。

顔を上げれば郁弥さんの頭に桜の花びらが一枚付いていた。


「郁弥さん」

「日結花ちゃん」

「あ、先にいいよ」

「あ、先にいいわよ」

「「…」」


どうにも息がぴったりで頬が緩む。


「ふふ、いいわいいわ。先言って?」

「あはは、そうだね。日結花ちゃんの髪に桜の花びらが付いてるって言いたくてさ」


言いながら手を伸ばしてあたしの髪に触れる。軽く触って、あたしの目の前に持ってきた手には一枚の花びらが…。


「ほら…ってどうかした?」


どうしたって…。


「もう…いきなり髪の毛触らないでよねっ。花びら取るなら取るって言ってよ」


変にドキドキしちゃった。頬が熱い。

…髪の毛触られるなんて初めてよね…えへへ、なんかすっごく恋人っぽいことしたかも。


「わ、ごめんね?全然気にしてなかったよ。女の子の髪は大事だもんね。気をつけるよ」

「ん、驚いただけだからいいの。郁弥さんなら触るくらい全然いいから。それに…」


言葉を切って彼の髪に手を伸ばす。驚いて目をつむる姿にきゅんとしつつ、思ったより柔らかい髪の毛から花びらを一枚拾い上げた。


「これでおあいこでしょ?」


指で挟んだ花びらを顔の前で掲げて、ぱちりとウインクをプレゼント。


「う、うん…」


あたしたちの手元にある桜と同じような色合いに染まった頬がなんともあたしを惹きつける。


「さて郁弥さん」

「な、なに?」


照れがまだ引かないらしき照れ弥さんに話を切り出す。内容は当然お互いの好きなところ話。


「そろそろ好きなところを言い合うお題を始めましょ?あと写真撮るのも」

「いいよ…どっちから言う?あと写真は…どうしようか。頼むなら頼んじゃいたいよね」


どうしようかな…まず言うのはあたしからでいいから、問題は写真の方よね。


「お題はあたしからでいいわ。写真は郁弥さんが頼んでくれる?誰か親切そうな人がいればだけど…」

「わかった…ええと、そうだな…あの子たちなんてどうかな?」


郁弥さんの目線の先にはあたしと同い年っぽい三人組の女の子がいた。


「いいんじゃないかしら?若者なら快く引き受けてくれそうだし、見た目いい子達そうだもの」


二人は黒髪で一人は薄い茶髪。そこそこにおしゃれして薄くお化粧して、今時の子っぽい。


「日結花ちゃんだって十分若いけどね…とにかく声かけてくるよ」

「あ、うん。いってらっしゃい」


てっきりあたしも一緒に行くかと思ったのに…。まあ…ふふ、お手並み拝見ね。


「こんにちはー」

「え、こんにちは…?」


なんの躊躇いもなく声をかけた。三人のうちの一人が怪訝そうな声で返事をする。

…あんまり距離ないから聞こえるけど…知らない男の人が声かけたらそうなるわよね。大丈夫、郁弥さん良い人だから…ううん。大丈夫じゃない。郁弥さんかっこいいから取られちゃう。よくない。全然よくない。


「実は写真を撮ってもらいたくてさ。あの子と一緒に来たんだけど、お願いしてもいいかな?」


あたしがくだらない想像をしている間に、かっこいい郁弥さんは大人な余裕たっぷりに話しかける。あたしの方に手を向けてきたから軽く手を振って返事をした。

"あの子"ね…。別に彼女とか恋人とか説明してくれてもよかったのよ?


「わっ、彼女さんですかー!いいですよ!!喜んで撮りますっ!」

「あはは、ありがとう。じゃあこれ、お願いするね」


あの子たち目線でいう"彼女"であるあたしがいるとわかったからか、笑顔でおーけーをくれた…みたい。

携帯を手渡して颯爽さっそうとこちらに戻ってくるあたしの"彼氏"がひときわかっこよく見えた。


「お願いしてきたよー」

「ん」


手をあげて手のひらを向こうに見せる。


「え?…え?」

「ほら、ハイタッチ」

「あ、うん」


―――ぱんっ


「やったわね。これでツーショットが撮れるわ」

「それはそうなんだけど…どうしていきなりハイタッチ?」


ハイタッチへの戸惑いが見て取れる。

意味がわからなくてもちゃんとハイタッチしてくれたところがこの人らしい。そんなところも好きよ。


「よくあるでしょ?海外のコメディだとハイタッチしたりハグしたりポージングしたり」

「まあ、うん。あるね。…いやでも、日結花ちゃんってその辺のコメディとかドラマとか見てたの?」


…言ってなかった?…言ってなかったかも。知宵には話したのよね。ママにも話した記憶があるわ…郁弥さんは…うん。話してなかった。


「見てるわ。ていうか参加したいのよ。特にRIMINEYのコメディ系列ね」

「RIMINEYかー。日結花ちゃん出てるのあるよね。吹き替えもだけどアニメの方もさ」

「ええ。アニメーションの方も終わったものが多いけれど、リルシャはまだやってるわね。1月から始まったばかりだもの。あ、リルシャ知ってる?」


郁弥さんなら見ていてくれてもおかしくない。なんといってもあたしのこいび…良い人なんだから。


「ふふ、見てるんだよねこれが。日結花ちゃんの参加作品ならだいたいは見ようとはしているのさ」

「ふーん…」


きゅーんときた…この感じは惚れたとかそういうのじゃなくて、単純に嬉しい気持ち。えへへ、好きな人が自分のお仕事もちゃんと見ていてくれるって…なんかこう…くすぐったいわ。


「…でもイベントには来てくれないのよね」

「それは」

「あのー、イチャイチャしてるところすみませんが、写真の方は…」

「「あ、ごめんなさいっ!」」


元気そうな子がほんとに申し訳なさそうな顔をしていた。後ろの子はどこか羨ましそうに…。って、それより早くポーズ取らないとっ。


「郁弥さん郁弥さん。ほらもっと近づくっ!」

「えっ!?いやそれは、って強引っ!?」

「えへへ…これでお願いしまーす」

「…仕方ないなぁ。うん。もう大丈夫だからお願いするよ」


橋とか桜とかをバックに、桜の木の下で腕を組んで笑顔を見せる。若干あたしの方が寄りかかり気味なのは仕方ない。というより、あたしたちの身長的に抱きつく感じだからなって当然のこと。


「わかりました!じゃあ撮りますよー。はいっ、ちーず!」


ぱしゃりぱしゃりと何度か撮影してくれて、もう一度同じ掛け声で撮影。


「確認お願いしますっ」

「えへへ、ありがとうございます」

「あ、あはは。ありがとね」


どうにも照れくさくて、二人して照れ笑いをこぼしてしまった。勢いで腕を組んだけれど、もう最大級に照れた。ここまで照れるなんて予想外。

はー熱い熱いっ。


「…わー、郁弥さん顔赤いわよ?」

「…腕組めばこうなるって…さすがに慣れてないんだから。それに日結花ちゃんだって顔赤いよ?」

「べ、べつにあたしはこれが普通よ?可愛いでしょ?」

「可愛いよ。可愛いけど、いつもはこんな赤くないからね。僕だってそれなりに日結花ちゃんのこと見てるんだからわかるさ」

「も、もう…ええと、ありがとうございました。助かりましたっ」


今だって郁弥さん顔赤いのに…こんなんじゃあたしだけもっと赤くなっちゃうじゃない。…ずるいわ、大好き。


「ありがとう。わざわざ時間取らせてごめんね。お詫びといってはなんだけど、僕らも君たちの写真撮ろうか?」

「え?…二人ともどうする?」


さっすがあたしのこいび…恋人!!もうもうもう!!どうしてそんなに気遣い欠かさないのよ!好きっ!大好き!!



「なぁ、どうする?」

「…どうしようか。私としてはせっかくの好意に甘えさせてもらいたいところだが…」

「あ、そう?ならお願いしちゃおうぜー」

「私もそれでいいよー。どうせならみんなで写った写真ほしいもん」


「「「ありがとうございましたっ」」」

「あはは、それはこっちこそだよ。ありがとね」

「それじゃああたしたちは行きますので、ほんとに助かりました。ありがとうございますー」


「…綺麗に終わったけどさ…これはちょっと…私、羨ましすぎて桜が目に入らないよ…」

「…そうだ、な。あんな楽しそうに歩かれると…うぅ、カムバック私の彼氏ぃ…」

「いや彼氏も何も最初からいないでしょうが…あたしにこそカムバックだわ…」

「いやいや、ルーちゃんもいないでしょ。そこは私に来てもらわないと困る?よね?」

「「…やめよう」」

「ちょ、ちょっと!私のときだけ二人揃って言うのやめてくれないかな!?」

「だってさぁ…どうせあたしら三人みんな彼氏いないだろ?それなのに話してても…」

「不毛だよ」

「うぐ…くぅ、と、とりあえず少し歩くペース落とそ?」

「あー、それは賛成」

「それには私も賛成するよ…」

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