第167話 第2部のプロローグ (6)

 でッ、その後は、儂が開いた異世界ゲートの扉を見詰め──。


 その場に佇む、我が娘の容姿を見て、確認をするのだよ。


 でッ、その後は、二人の口から漏れる台詞はこうなのだ。


「ル、ルシファー……」


 まあ、我が主人は相変わらず、年頃近くなる思春期で反抗期な儂等の娘に対して。どのように接して良いのか解らない様子で、言葉を漏らすのみなのだよ。


 それに引き換え、我が娘と年頃も近く、陽気な性格をしているエヴァの口からは。


「ルシファ~。何をボ~ッと、しながら。その場に佇んでいるの~。早くこちらの部屋に入りなさい~。そちらの世界の部屋だと寒いでしょ~?」


 と、訊ね。告げながら。日本の屋敷へとくるように誘うのだよ。


 それを聞き我が娘は「えっ? でも~」と、言葉を返す。

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