第160話 あとがき(7)

 う~ん、でもさ、俺の勇者な奥さまは、俺のことを蔑んだ目では見ない。


「本当ですか~? 旦那さま~? エヴァは嬉しいです~。今後はエヴァのことを旦那さまが命懸けで守ってくださいね~」と。


 夫の俺に微笑みながら告げてきたのだ。


 だから俺は、上島家の大黒柱らしく凛とした様子で。


「あああ~、大丈夫だよ~。エヴァ~。絶対に俺が命懸けで守るから大丈夫~。安心をしてこの日本で暮らせばいいよ~」と。


 自身の胸を腕で、『ドン!』と叩きながらエヴァへと説明をしたのだ。


「そうですか~。旦那さま~。エヴァは旦那さまだけを愛しています~」と。


 我が家の勇者な奥さまは、勇者らしい凛とした様子ではなくて。子猫のように『ゴロゴロ』と、しな垂れかかり甘えてきたのだ。


 だから俺も近所の目など気にせずに、エヴァのことを『ギュ~』と力強く抱き締めたのだ。


 だって我が家の金髪碧眼エルフの奥さまは、リアルフィギュアのように可愛くて仕方がないのだ。


 それこそ? 我が家のリビングに飾っておきたいぐらいにね。


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