第146話 帰宅の途 (17)
おじさんは俺の顔を凝視しながら不思議そうな表情で訊ねてきたのだ。
う~ん、でもさ、これは夫婦二人の内緒ごと……ではないね?
我が家の場合は夫婦三人の内緒ごとだと思うから。
俺もそう簡単には、他人に教えることはできないし。やはり他人から年甲斐もなく照れてと思われようが、俺は赤面しながらおじさんへと不満を告げる。
「おじさん~、わざわざ、夫婦の営みでおこなった行為を俺に聞かなくてもいいじゃない~。あれは夫婦での内緒ごとだから~」
と、俺が告げると。
「ん? どうかしたのですか~? 旦那さま~?」
牡蠣ソフトを『ペロペロ』と美味しそうになめて食しているエヴァから、俺への問いかけが聞こえてきたのだ。
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