第126話 魔王と勇者は、日本で初の販売をしたかも?(28)
「(殿が妾の事を大変に好いてくれて大事にもしたいし。独占もしたいから嫉妬する気持ちは十分わかるし。妾も心から嬉しい……。でも、妾は亜ノ国の太后であり、国の象徴でもあるから。自身の国に帰還をして民の前に出れば。この場で写真を撮られるもが可愛いと思うぐらい民は妾の姿を見て歓喜の声をあげる。まあ、あげるだけならいいが。女王である儂は、自国の雄達の性のはけ口でもあり性の象徴でもあるから、これぐらいの事は日常茶飯事なのだよ。もしかすると? 可愛いぐらいかも知れぬ? 殿が我が国にきたら大変に気を悪くする可能性もあるくらい……。確かに妾の心も身体も殿だけの物だし。これからもそうなのだが。只妾達魔の王族の者達は国の民の物だという事も覚えていて欲しい……)」
と、殿に告げた。
でッ、その後は、儂自身がどうしても殿に訊ね確認をしたい事があるから再度訊ねた。
「(と、殿~?)」
「(ん? 何?)」
「(あ、あの、あのね~? 今は殿の傍にはエヴァもいるから。殿自身も寂しくないとは思うから? 妾は今迄通りで、向こうの世界で、一人で暮らそうか?)」と。
儂は気落ちをした声で訊ねてみた。
今の儂自身は自由ではあるが。いざ自国に帰還をすれば自由はなくなり束縛をされるから。殿にしてみれば大変に迷惑ではあるし。殿の妻として振る舞えなくなる事も、これからは多々起こる可能性もあるから。儂は殿に訊ねてみたのだ。
儂自身は切なくて、本当に寂しい事になるかも知れぬが、ここで殿のちゃんとした気持ちが聞きたいから。
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