第117話 魔王と勇者は、日本で初の販売をしたかも?(19)

「はぁ~、あっ」と、いった様子の気のない台詞を漏らしたけれど。両人揃って、最初に儂へと『姉ちゃん、試食をしていいか~?』と、訊ねてきた御主人の真似をして、売り場に用意をしている試食を食べ始め出した。


 と、同時に。儂へと試食をしても良いか? と訊ねてきた御主人の方は。


「お姉さん、これはいくらや~?」


 と訊ねてきたから。儂は御主人に、「今日は、五袋千円じゃよ」と告げたら。


 御主人は、「そうか~、千円か~?」と、気の無い言葉を告げてきたので。


 儂は一応、「どうかの~? 今日はお買い得になっているようだから~。儂の主人が先程、そう言っていたから……」とは告げてみたのだが。


 やはり御主人は、余り良い顔をしていない。


 と、いうことだから。儂は御主人、この度の購入は見送りかのぅ~? と思った。


 でものぅ~? 最初の御主人は、直ぐに笑みを浮かべて。


「よ~し、お姉さん~。買うたるわぁ~。自分が好きな物を五袋選んだら良いのか~?」


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