第74話 魔王様と勇者さま、日本で初の【牡蠣】を食べます! (11)

 だって未だ育ち盛りのエヴァですからね。


 まだまだこの二つの胸だって、魔王レヴィアタンに負けないぐらい大きくなりますよ。


 と、いうことで、エヴァは色気よりも食い気ということですから、お腹の方が空いて仕方がないので。


(パクパクムシャムシャ)


 と、牡蠣フライをホークで刺し。自身の口へと運びました。ビールと交互に──。


 それこそ? 我が家の可愛い悪戯子が先程漏らした言葉ではないですが。


「美味いんだなぁ~、これがぁ~」


 と、声を漏らしながら、今宵の宴を堪能──。


「牡蠣フライは美味しい、エヴァ~?」


 エヴァの食事を食するスピードがあがると、我が家の悪戯子が笑みを浮かべながら、『牡蠣フライは美味しいか?』と問いかけてきました。


「はい、美味しいですよ。旦那さま~。う~ん、もしかするとエヴァ的には? 先程の焼き牡蠣よりも、この牡蠣フライの方が好みかも知れませんよ。旦那さま~」


 エヴァは旦那さまの問いかけに対して、このように答えたのですよ。


 実際牡蠣フライを口に入れて噛みしめた時の。牡蠣から溢れ出る肉汁の旨味が本当にたまりません。


 まさか、海で採取される食材がこんなに美味しい物だとは、勇者エヴァは……。


 ではなくて。上村エヴァは知りませんでした。


 この後もエヴァはビールを片手にと、我が家の悪戯子の度の過ぎる邪な悪戯行為に耐え忍びながら(?)、日本の海で採れた食材──。牡蠣の佃煮や、地元で採れたエビの焼いた物。


 特にエヴァが驚愕したのは、生の魚の切り身──。


 刺身と言う名の物なのですが。


 魔王レヴィアタンは。


「殿~。この刺身と申す物は、本当に美味しい物だなぁ~。この日本酒と良く合う~」


 まあ、相変わらず、何も気にしない素振りで、妖艶魔王レヴィアタンは……。


 まあ、お酒に酔っている為か? 大変に御機嫌良く。更に妖艶魔王へと変化──。


 もう自身が着衣している浴衣など、完全に肌蹴ている状態で、中に着衣している真っ赤な官能的な下着を曝け出しながら。我が家の悪戯子にしな垂れ、甘えている状態で、日本酒と料理を交互に飲み食いしながら、宴を堪能している様子なのですが。


 妖艶魔王いわく、お刺身は大変に美味しい物だと告げているので、エヴァもチャレンジしてみようと思います。


 日本人になるために。


 と、いうことで。またエヴァは、自身の所持する聖剣の代わりに、ホークを天に掲げ──!


「刺身よ。いざ参る──」


 と、勇んだ声を漏らし。その後は、刺身の切り身をホークで『グサ!』と刺し──。わさびに醤油を『チョンチョン』と、つけて。そのまま自身の口へと運んだ──。




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