テサグリグマ

「アライさーん、この箱に手を入れてみて」

「フェネック、箱の中はなんなのだ?」


 手を入れながら箱について聞くアライさん。


「これは箱の中を当てる遊びだよ。当てたら箱の中をプレゼントするから、頑張って当ててね」



「どこかで触ったことがあるのだ」


 うーんうーん、と唸っていたアライさんがハッとして叫ぶ!


「分かったのだ! これはジャパリまんなのだ!」

「当たりだよ~」


 アライさんが当てたジャパリまんを食べると。


「私は次の箱の準備をしてくるから、アライさんは待っててもらえるかな」

「ジャパリまん食べて待っているのだ」


 フェネックは箱の準備をするためどこかへ行ってしまう。




(フェネック遅いのだ)


 しばらく待つと博士達が大きな箱を持ってやって来た。


「フェネックに言われて箱を持ってきたのです」

「さっさと箱の中身を当てるのです」

「当てたら中身をあげるのです」

「フェネックはどこにいるのだ?」

「それは言えないのです」


 早速箱に手を入れるアライさん。


「なにかあったのだ」


 箱の中を探るアライさんだったが。


「!? 手を舐められたのだ!」


 さらに!


「手を食べられたのだ!」


 思わず手を引っ込めるアライさん。


「この中に何がいるのだ!」

「それを当てるのです」


 再び箱に手を入れるアライさん。


「まったく分からないのだ」


 しかし、アライさんの手が何かを捕らえた!


「これは」


 それは


「フェネックの手なのだ!」


 アライさんが叫ぶと、フェネックが箱から飛び出した!


「当たりだよアライさーん。アライさんには私をプレゼントだよ~」


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