20251206_踊_ダンスダンスダンス

 学校帰り、幼馴染みの高校生のお兄ちゃん……さつきくんが鼻歌交じりでスキップしながら歩いていた。

 さつきくんは私より頭二つくらい大きいから、巨人が踊ってるみたいでおもしろい。


「あ、陽菜」

「何してるの?」

「今度体育の授業で創作ダンスがあるから練習。手え貸して」

「え、なに」


 さつきくんは私の手を取ってくるっと回った。

 ここ、住宅街のど真ん中なんだけど。


「恥ずかしいよ」

「誰も見てないっしょ」

「そういう問題じゃないし」

「陽菜、俺と踊るの嫌?」

「そうは言ってないよ」


 さつきくんは笑って、私の手を引いた。


「授業でも女の子と手をつないで踊るの?」

「いや、体育は男女別」

「じゃあ、まあ、いいか」


 家に着くまで一緒に踊った。

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