20210306_隠れる
「もーいーかーい」
「まーだだよ」
「かあさんどこかな?」
「まだだと言っているでしょうが」
娘とのかくれんぼはいつもそうだ。幼い娘はかくれんぼのルールを把握していない。しかし絵本でかくれんぼの一連の流れだけ覚えてしまい、公園に行くたびにこのような、かくれんぼもどきを繰り返している。
そしてまだだと言っても、もういいよと言っても彼女は私を探し始め、気が向くまま探すふりをする。適当なところで私が
「かあさんここでしたー!」
と言うまで終わらない。飽きると
「かあさん、ここでしたっていって」
と、催促をしてくる。要するに娘がやりたいのはコミュニケーションなのだ。人間同士のふれあいを求めて、娘は今日も私を探している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます