第9話:あとがき

 良い最終回だった――。

 思わずそう呟きたくなる程、今回のセッションは綺麗にまとまった。全力で楽しんでくれたPLたちに、この場を借りて改めて感謝を述べておこう。


 さて、それはそうと。リプレイ最新話、またまた長~いことお待たせしました。本当に、申し訳ない思いでいっぱいです。

 しかし、申し訳なさと共に、読者の皆様には感謝の念をお伝えしなければなりません。

 半年近くも更新が止まっていたこのリプレイ。にも関わらず、読者離れは驚くほど少なく、むしろ広告を打つとそれを拡散してくれる方もちらほらと。

 他にも、評価の☆を付けていただいたり、レビューを書いていただけたり。

 本当にありがたいことです。読者の皆様からの反応があるたび、GMもPLも大いに盛り上がっていました。


 それでは、今回のセッションを振り返っていきましょう。

 今回のセッションは、シナリオタイトルどおり、“絆”と“約束”にフォーカスしたものでした。

 怪盗によって心を盗まれた昭人に、友人たちはそれぞれの想いを伝え、約束を交わす。失った絆を再確認した昭人は、ローザと共に、ついに怪盗との決戦に臨みます。

 しかし、その怪盗の行動自体も、実は昭人との約束に基づくものであり――というのが、今回の大筋でした。

 レネゲイドの記憶を失った昭人という難しいRPに、体当たりで挑んでくれたmistoさん。ロイスを取り戻すごとに、徐々に積極性を増していく昭人を演じ、我々を唸らせてくれました。

 そして絆を失った昭人に寄り添い、最後まで彼を支えぬいたローザのPL、えるみんさん。

 PLの2人には、感謝してもしきれません。よくぞ、ここまで素晴らしいセッションを作り上げてくれました。心からの拍手を贈りたい。

 昭人は、序盤のシナリオヒロインムーブを乗り越え、物語後半では主人公に。

 逆にローザは、シナリオ序盤での牽引役から、葛藤の末、シナリオ終盤のヒロインに。

 PLの2人は、それぞれ実に味のあるRPで魅せてくれました。


 というか。ぶっちゃけ今回のセッション、とてつもなくエモい物語になったと自負しています。実際、GMは何度も悶えながらセッションに臨んでいました。

 昭人と距離を取るべきか悩む、ローザの葛藤! 告白!

 対を成す、昭人の白影とローザの黒光!

 そして最後に2人は、明日への“約束”を交わし、寄り添い合って歩き出す!

 最っっっ高に、尊くありませんか!?


 ……ふぅ。思わず熱くなってしまいました。さて、ついに第2章へと突入したエピソード:ジュブナイル。今までがジェットコースターの上り坂だとすれば、ここから先は下り坂。物語はどんどん加速していきます。

 またしばらくの時間をいただくことになるでしょうが、リプレイも引き続き更新していきますので、どうか最後まで、寛大な心でお付き合いいただけると幸いです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る