第6話:メインプレイ:クライマックス1-1

GM:いよいよクライマックスシーンだ。全員登場でお願いするよ。

ローザ:シーンイン! 4点上昇、108%!

昭人:シーンイン! 3点上昇、92%!

GM:さて、謎の城を踏破し、最奥の塔へと至った君たちは、ローザシャドウが待ち受ける最後の扉の前にいる。

昭人:「……ここかな、アズールさんがいるのは」

ローザ:ローザはいつも通りにみえるけど、若干、手が震えてるよ。

昭人:「……大丈夫。心配しないで。

 ローザさんが危なくなったら俺が君を守るし、それに……」 ローザの背後の空間を見やる。

「……きっと、“彼女”も君を守ってくれるから」

ローザ:「……いつも、そうだったね」

昭人:「…………」

ローザ:扉に手を添えて、ゆっくりと開けていくよ。

GM:扉を開いたローザの視線の先……君の影は、ただ静かに立っていた。

ローザシャドウ(GM):「来たのね、私……と、桜華くんも」

昭人:「うん、お待たせ、アズールさん。里村さんは?」

GM:ローザシャドウの後ろで、闇に拘束されていますね。怪我はありません。

ローザシャドウ(GM):「君はそういう人だものね。私なんかを肯定するなんて、本当に愚かな人。度し難いわ」

昭人:「別におかしなことをしてるつもりはないよ。それに、俺は君のことも信じてた。

 約束……ちゃんと守ってくれるってね」

ローザシャドウ(GM):「そんなだから、私は君まで殺さなきゃいけなくなるのに。

 さて……やっと決着をつけられるわね、私。あなたの気持ちはわかってる。私が、否定してあげるわ」

ローザ:「……その“私”って呼び方。気に食わない」

ローザシャドウ(GM):「じゃあ、こう呼んだ方がいい? “青バラ”」

ローザ:「っ、それは私じゃない!」

ローザシャドウ(GM):「目を逸らしたって意味は無いわ。私はあなた、あなたは私……私のことなら、私が全て知っている。

 この世に色なんてなければよかった。ううん、そもそも私なんて生まれなければよかった。

 本当はそうやって、何もかも諦めてるくせに」

ローザ:「っ! 諦めて、なんか……」

ローザシャドウ(GM):「青くなれない出来損ないの“青バラ”に存在価値なんてない。

 だから、もう楽になろうよ、私。否定して、嫌悪して、もう充分に苦しんだじゃない」

ローザ:「私は! まだ、楽になんて……」

ローザシャドウ(GM):「誰の期待にも応えられないのに、どうして自分に期待なんて持てるの?」

昭人:「…………」

ローザ:「それは……!」

昭人:「――それは、ローザさんが優しいからさ」

ローザシャドウ(GM):「……私は優しくなんかないよ、桜華くん。ほんとの私はね、とっても冷たいの。全てを諦めてるの」

ローザ:「…………」

ローザシャドウ(GM):「ねえ、そうでしょう? ローザ・アズール……“青バラ”」

昭人:「うん、知ってる。明るく見えるけど落ち込みやすくて、自分に自信がなくて、取り繕ってるのも……知ってる」

ローザ:「……でも、諦めてない。諦めたくない。

 やっぱり、アンタはジャームだよ」

ローザシャドウ(GM):「なにそれ。まだ傷つき足りないの。知ってるくせに。夢は叶わない。それでも抗うの?」

ローザ:「違う! そんなの知らない!

 アンタは、ジャームで。私のことを何でも知ってるくせに、何も知らない。

 全部諦めて、楽になろうとしてる奴なんか、私じゃない!」

ローザシャドウ(GM):「そう。例えあなたが私を否定しても……いえ、否定されるからこそ、やっぱり私があなた達を殺さなきゃ。

 それだけが、私の意味。私の存在を否定する、それだけが私の存在理由なんだから……!

 来い、ルフスデジスタ! 私が、私を否定してやる!」

ローザ:「絶対に、違う。私じゃない。その否定を、私が否定する……!」

GM:ローザシャドウはEロイス「さらなる絶望」を宣言。エネミー「ルフスデジスタ」を召喚する。

 そして、ローザシャドウから発せられる、己への殺意にまで昇華された嫌悪の衝動が、君たちへ襲いかかる!

 衝動判定&衝動侵食だ!


▼衝動判定

 難易度……意志 9


ローザ:(コロコロ)達成値13! 成功!

昭人:(コロコロ)達成値17! 成功!

GM:戦闘終了条件は、ローザシャドウの撃破。彼我の距離は5mだ。それと、今回のEロイスは10個です。お気をつけを。


昭人:おお、多いな。

GM:思い切り戦ってほしくて多めに設定したの。好きなだけ暴れたまえ。


昭人:(コロコロ)8点上昇、100%!

ローザ:(コロコロ)14点上昇、122%!

GM:22点差かぁ……(白目)

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