第1話:メインプレイ:オープニング1


GM:さて、まずはローザのオープニングからやっていこう。ハンドアウト通り、霧谷さんに呼び出されるシーンだ。では登場を。

ローザ:登場! (コロコロ)出目9! いきなり!?

GM:ホットなスパイガールだ(笑)

 季節は初春。ローザは、UGN日本支部にある霧谷雄吾の執務室へと呼び出されていた。

霧谷(GM):「どうも、お呼び立てしてすみません。今回は極秘任務ということで、このような形を取らせていただきました」

ローザ:「極秘の任務! スパイっスか!?」(目を輝かせ)


GM:どんだけスパイ好きなんや(笑)

昭人:キャラ濃いなぁ(笑)


 たった一言喋っただけでこれである。ローザ・アズール……恐ろしい子……! 早くも霧谷さん(GM)は、その破天荒なキャラの勢いに飲まれようとしていた。


霧谷(GM):「ええまあ、スパイと言えばそうかもしれませんね(苦笑)」

ローザ:「ついに私にもスパイ活動をする日がやって来たっス!」(ガッツポ)

GM:ここいらで、霧谷さんはさりげなく胃袋辺りに手を置きますね(笑)

霧谷(GM):「早速ですが、ローザさんはブルーフロントという場所をご存知ですか?」

GM:ブルーフロントの基本情報は事前にお知らせしている通りだ。PCも知っていて構わない。

ローザ:「つまり、そこに潜入して極秘情報を盗み出してくるのがお仕事っスね!?」

霧谷(GM):「お話が早くて助かります。あなたには、ブルーフロントへの極秘の潜入調査を依頼したいのです」

ローザ:「りょーかいっス! さっそく行ってくるっス!」(シーンを退場しようとする)

霧谷(GM):ブッブー!(バツ印のプレートを掲げつつ)

ローザ:(びくっ)「な、なにか間違ったっスか……?」

霧谷(GM):「ローザさん、スパイには落ち着きも重要です。何を調べてくるのか、まだ話は終わっていません」


昭人:これがリプレイ:メビウスで噂のマルバツブザーか……!(笑)

GM:せっかくなのでネタを拾ってみたのだ。

 さて、ここらで霧谷さんの手が、胃袋をさすり始める(笑)

昭人:霧谷さん、胃薬が手放せませんね……(笑)

GM:誰か霧谷さんを労ってあげて……。

ローザ:私じゃ板は割れないッス。

昭人:“いたわれ”って言ってるんだよ!?(笑)


霧谷(GM):「UGNの情報班が、ブルーフロントでFHに動きあり、との情報を掴んでいます。

 本来であれば正式に部隊を動かしたいところですが、星条グループはUGNの介入を良しとしていない。

 UGNとしても、星条グループと事を荒立てたくはないのです。しかしFHの動きも無視はできない。

 そこで、少人数での極秘調査をあなたにお願いしたいのです」

ローザ:「おお! そうだったっスか!」


昭人:これ大丈夫なのかな(笑)

GM:正直、私も果てしなく不安でございます(笑)

昭人:いやはやローザは濃いキャラだ。

GM:濃すぎて霧谷さんが胃もたれ起こしてるんですがそれは。


ローザ:「なるほど、この任務を足がかりにエリート女スパイになっていくっスね!」

霧谷(GM):「潜入調査。スパイには欠かせない経験です。お願いできますか?」

ローザ:「もっちろん任されたっス! FHの情報を潜入調査っス!」

霧谷(GM):「ありがとうございます。くれぐれもUGNが動いていると気づかれないようにお願いします。

 既に二名のバックアップが現地に潜入しています。追って潜入後、合流して下さい。

 潜入のカバーはこちらで用意してあります。あなたには転校生として、現地の学校に通いつつ情報を集めていただきます。ブルーフロントは学園都市でもありますからね。木を隠すなら森の中というわけです」

ローザ:「りょーかいっス! 私も転校生として潜入してくるっス!」

霧谷(GM):「かの女スパイ“レッドホーネット”もこなした、転校生としての潜入です。しっかり頼みます。

 とはいえ、メンバーも少なく不安要素の多い任務です。いざという時は現場の判断を優先して下さい」

ローザ:「はいっス!」(キリッ)


昭人:転校生に質問! 得意なエフェクトはなんですか?

ローザ:はい! 黒い光を飛ばす、《闇の指先》が得意っス!

昭人:ブッブ~!

ローザ:あれ、《鏡の中人形》の方がよかったッスか?(きょとん)

GM:これで潜入中というのだから恐れ入る(笑)

昭人:霧谷さん大変だなぁ……。(しみじみ)


 このやりとり、リプレイ:メビウスの紅ちゃんを思い出します(笑) というか、そのまんまやんけ。スパイキャラはこれをやらなきゃいけない決まりでもあるのか。


霧谷(GM):「それでは、任務開始です。健闘を祈ります」

ローザ:「はいっス! お土産に期待して待っててほしいっス!」

GM:霧谷さんは君を激励して送り出してくれる。〆の一言をどうぞ。

ローザ:「待っててっス。いつかきっと追いついてみせるっス。その時は……」


 決意も新たに、ローザはシーンから退場していった。その後で。


霧谷(GM):「すみません、少し医務室に行ってきます……すぐ戻りますので……」


 霧谷雄吾は真顔で秘書にそう告げると、胃袋を押さえつつ席を立つのだった。


昭人:胃痛でないことを祈るばかりです。

GM:本当にな(笑)

では、このオープニングシーンを終了しよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る