彩る君に恋をした。
椎名 椋鳥
プロローグ
プロローグ
「ここ、綺麗なところでしょ」
一面に広がる真っ青な草原、水色の髪の美少女が笑顔でそう俺に言ってきた。
「ここにいると落ち着くんです、何もかも全部忘れられるから」
風で靡く水色の美しい髪を右手で抑えながら、彼女は薄っすら微笑んでいた。水色の表す通り、純潔で優美な風貌。
ここはどこか分からない。なぜここに、こんな美少女といるのかも分からない。
「私、そろそろ行かなきゃいけないわ。最後にあなたの名前を教えてくれる?」
「……金指 湊(かなざし みなと)。」
「かなざし みなと君ですね。私はレオナ。じゃあそろそろ行いきますわ」
俺は慌てて、
「また……会えますか?」
なんでだろう、不意に出た言葉がこれだった。
「また会えます、必ず!」
そう言うと彼女は笑顔を見せ、駆け出していった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます