思い出珈琲

星屑の浮かんだ珈琲に落とすのは角砂糖ではなく古びた切手。

誰かが誰かに送った想いの断片を、

挽いた星に夜を注いだ珈琲へポチャン。

ポチャン。

滲んで、

溶けて、

広がって――――

もう一度浸りたいあの日の思い出を、味わいましょう。

ミルクの代わりにとろりと濃厚な黄昏も用意してありますよ。

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