登場人物 リューシス陣営 3

エレーナ・カシヤノフ


21歳。元フェイリン王国の王女にして、リューシスの元妻。

頭髪は明るい金、瞳の色は澄んだ青。身長165cm、端正な顔立ちの美女。細身だが実は胸がふくよか。


フェイリン滅亡の際、イジャスラフによって処刑されるところを、寸前でリューシスの苦し紛れの策にその命を救われた。その後、リューシスと結婚するが、その結婚はエレーナの命を救う為の形だけの結婚であり、二人はおよそ一ヵ月半後に離婚している。


離婚の際、エレーナはそれでもリューシスに宮殿に留まらせて欲しいと訴えたが、リューシスはそれを冷たく拒否し、エレーナを宮殿から追い出した。

それ以後、エレーナはフェイリンの復興とローヤンへの復讐、リューシスの首を取ることを生きる目的とするようになった。その結果、性格も変わり、世間知らずのか弱い姫から強かでたくましい女性へと変貌した。


天才的な天法術ティエンファーの才能があり、幼少の頃から天法術ティエンファーが使えた。

リューシスの宮殿を出た後に更に修練を積み、現在では様々な天法術ティエンファーに通じている。得意なのは土と風で、天地無法ティエンディーウーファー龍捲風ロンジュエンフォンなどの、最高レベルの秘術が使える。

彼女自身は飛龍に乗る技術を持っていないが、リューシスの宮殿にいた時、一度だけ白龍バイランに乗せてもらったことがあり、リューシス以外を乗せたがらないバイランが嫌がることもなくエレーナを乗せて、リューシスを驚かせたことがある。

白が好きで、日常の衣服や法衣、その他身の回りの物に白を使う傾向がある。

好きな食べ物は甘い味付けをした麺包、葡萄、トマト、ほうれん草、チーズ、羊の干し肉。嫌いな食べ物はピーマン。

リューシスに対する感情は実に複雑な様子。




ヴァレリー・チェルノフ


32歳。純粋ローヤン人。ややくすんだ金髪と、色の薄い青い瞳。身長178セーツ。

アンラードの士官学校を出ている正規のローヤン武官であり、智勇に長け、優秀であったことからどんどんと出世を重ね、若くしてクージン城の駐屯軍総司令官となった。


会ったことはなかったが、密かにリューシスを英雄の器と見て、慕っていた。同時に、丞相マクシムら一派が国政を牛耳ることに対しては嫌悪感を抱いていた。

個人的武勇にも長け、特に弓矢の腕前は超一流。しかしそれ以上に部隊の運用、指揮能力に非常に優れており、少数で大軍を相手に戦うことができる稀有な武将である。

好きな食べ物は羊肉の鍋料理、鶏の軟骨、にんにく。嫌いな食べ物は無い。酒は好きであるが、あまり強くなく、すぐに酔いが回る体質。

小柄な女性が好きと言う性癖がある。




イーハオ


11歳。ハンウェイ人。頭髪、瞳、共に黒。ガルシャワとの国境に近い都市、クージンの貧民街に住んでいる少年。

弟のアルハオとの二人暮らしで、イーハオはすばしっこさを活かしてスリをして生活をしていた。

父親はディエンと言い、かつてリューシスの親衛隊にいたが、セーリン川の戦いで戦死していた。だが、その後見舞金が来なくなり、イーハオは仕方なくスリをすることとなった。

ディエンが死に、自分達の生活が困窮したのはリューシスのせいだと思っており、リューシスを悪人だと公言しているが、その気持ちは複雑な様子。


アルハオ


7歳。ハンウェイ人。イーハオの弟。


ディエン


ハンウェイ人。イーハオ、アルハオの父親。元々リューシスの親衛隊にいた30代半ばの男。兵士として優秀で真面目な性格であることから、よく斥候に出ていたが、セーリン川の戦いで運悪く討ち死にした。元々はクージンの駐屯軍に所属していたが、当時まだ評判が悪かったリューシスを大器と見て惚れこみ、わざわざアンラードに行ってリューシスの親衛隊に加わった。


チャオリー


45歳。ハンウェイ人。遠い祖先に北方民族の血が入っているらしいが、ハンウェイ人。黒髪で濃い褐色の瞳。身長166セーツ。

元ローヤン皇宮の宮廷侍医。アンラード時代はリューシスとは仲が良かった。非常に優秀な医者であったが、ある日突然皇宮から姿をくらまして逃亡する。

その理由はローヤン皇家の重大な秘密を知ってしまった為、命を狙われることとなったからと噂されているが、真偽のほどは不明。

アンラードから逃亡した後は、闇医者として病人を診ながら各地を流浪していたが、現在はクージン城に落ち着いており、そこでリューシスと再会した。元々酒飲みであったが、アンラードを出た後はますます酒浸りのようであり、声は酒焼けしている。

威力はさほどではないが、水の天法術ティエンファーが使える。

好きな食べ物は牛のレバー、牛タン、イカの塩辛、酒類全般と烏龍茶。嫌いな食べ物は梨。


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