日常と詩集

彩森いろは

時が経つこと

どれだけ時が経ったって

変わらないものがある


だけど少し尖った不器用な言葉で

晴れていた空から雨が落ちてしまう


言葉で足りないのなら 何度だって思い出そう

あの日の思いは変わらずそこにある


時の流れで 変わってしまうものは

心の距離か その温度か

あるいは……


そんな事を考えていたら 不器用な言葉が

丸くなって 丸くなって

尖った想いを削っていく


時の流れで 変わってしまうことは

悪いことではなく 前進の証

ほら今も……


不器用で丸い言葉で投げかける想いはいつも 

片道切符ではなくて

今も帰りを待っている


今もそれを待っている





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